光をえがく人 の商品レビュー
アジアの国やアートが絡む短編集5篇。それぞれの国の政情や文化や人の中でアートが人と人を結びつける役割を果たしていた。お国ごとの事情は様々だがその中で懸命に生きる人、希望を見出す人、この小説からは多様な生き方を提示されたような気がしました。どの短編も非常に感動的であり、国境や人種を...
アジアの国やアートが絡む短編集5篇。それぞれの国の政情や文化や人の中でアートが人と人を結びつける役割を果たしていた。お国ごとの事情は様々だがその中で懸命に生きる人、希望を見出す人、この小説からは多様な生き方を提示されたような気がしました。どの短編も非常に感動的であり、国境や人種を越えた人間同士の交流に強く惹きつけられました。
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『沁みるアート。』と帯にある。見事な単語の選択。自分の中に沁みて行く、竹の様なしなやかさと確固たる生き様。 思わず、自分のルーツを再確認したくなる。そして、自分の来し方も。こんな風に光を見上げて生きて来たか?影に向かって心を騙してはいなかったか? 人形師のように、胡粉を乗せ...
『沁みるアート。』と帯にある。見事な単語の選択。自分の中に沁みて行く、竹の様なしなやかさと確固たる生き様。 思わず、自分のルーツを再確認したくなる。そして、自分の来し方も。こんな風に光を見上げて生きて来たか?影に向かって心を騙してはいなかったか? 人形師のように、胡粉を乗せそっと布でぬぐい、何度も繰り返し、ほのかに光る文章を削り出している作品。『神の値段』から読んでいるが、ここまで心を動かされたのは、初めてだった。
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