商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 創元社 |
発売年月日 | 2023/04/12 |
JAN | 9784422130118 |
- 書籍
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SNSの哲学
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SNSの哲学
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商品レビュー
3.6
29件のお客様レビュー
SNSを、ひとつ、承認欲求の問題として考えています。 自分が何者か知りたい、自分とは、を断言できる確信を得たい、そんな側面が、SNSにはある、と。 とくに、そこで有害にもなってくる3点として、 依存、不安、疎外。 依存は、自分が満たされるために、外部の行為に依存しているという...
SNSを、ひとつ、承認欲求の問題として考えています。 自分が何者か知りたい、自分とは、を断言できる確信を得たい、そんな側面が、SNSにはある、と。 とくに、そこで有害にもなってくる3点として、 依存、不安、疎外。 依存は、自分が満たされるために、外部の行為に依存しているということ。SNSでいいねをもらったり、注目を得たりすることは、フォロワーや他者の選択によるので、自分ではどうしようもない。けれど気にさせるのがSNS。 不安は、絶え間ない、終わりのない、欲求であること。そう、SNSを続ける限り、投稿をし続ける限り、満たされることはない。毎回、気になるし、期待を抱えて使用する。 疎外は、自分を作ることで、本来との自分との乖離を感じること。これは本当に難しいことですね。とくに成長過程の若者絵の影響は、現の自分とのバランスの保ち方、きっと難しいはず。 そのほかの論点もいろいろありました。 特に個人的に興味深かったのは、 時間。そう、時間は人間が、とりとめもないものを理論化したものだった。実際は複雑でつかみどころないものなのだということを完全に普段忘れている。SNSは、過去に自分が言ったことも今の自分と同一視されることがあり、時間の概念自体に介入する部分も多く、使い方次第で大ごとにもなるので注意が必要ですよね。 言葉も、理論。ヴィトゲンシュタインの言語ゲームのお話も紹介されていましたが、 他者とのトラブルも、自分の悩みも、適切な言葉を使えていないことから。 SNSの世界では言葉だけでなく加増賀や動画がどんどん出てきたのも、言葉での表現の難しさ、わずらわしさがあるのかもしれませんが、 とにかく物事はほぼ適切には、思った通りには、伝わらない、と思っておいたほうがいいですね。 ビー玉の小宇宙、それがそれぞれの人生… 美しい表現でした。
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SNSとは何か、ヘーゲルやハイデカー、アーレントを持ち出し、深く考察する。 何気なく使っているInstagram やX の裏に潜む意味がわかる気がする。
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SNSを5つの側面(承認欲求、時間、言葉 アルゴリズム、連帯)から哲学的に考える。 アルゴリズムは、偶然性を排除する。 アルゴリズムの外側は、賭けと責任が伴うが、 偶然性の出会い、新しい体験をもたらす。 SNSを否定するのではなく、SNSのもつ性質 から、主体的に哲学にも興味...
SNSを5つの側面(承認欲求、時間、言葉 アルゴリズム、連帯)から哲学的に考える。 アルゴリズムは、偶然性を排除する。 アルゴリズムの外側は、賭けと責任が伴うが、 偶然性の出会い、新しい体験をもたらす。 SNSを否定するのではなく、SNSのもつ性質 から、主体的に哲学にも興味を持たせてくれる 一冊で面白かった。
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