商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 春陽堂書店 |
発売年月日 | 2023/05/26 |
JAN | 9784394904434 |
- 書籍
- 文庫
いだてん百里
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いだてん百里
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商品レビュー
3.5
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徳川と豊臣の最終決戦が行われようとする時代、両者の戦いに巻き込まれた山の民「撫衆」たちが山野を駆け抜ける。 全く先が読めない展開ながらも、いつの間にか風太郎世界に引き込まれていました。 歴史上の人物を配しながらも、メインとなるのは、歴史に触れられることもなき「撫衆」の面...
徳川と豊臣の最終決戦が行われようとする時代、両者の戦いに巻き込まれた山の民「撫衆」たちが山野を駆け抜ける。 全く先が読めない展開ながらも、いつの間にか風太郎世界に引き込まれていました。 歴史上の人物を配しながらも、メインとなるのは、歴史に触れられることもなき「撫衆」の面々であり、彼らが歴史の狭間で命を懸けて戦い抜く姿に熱いものを感じました。 彼らが山野を駆け抜けていく旅の様子は、人の一生を象徴しているようにも想像できました。 このような歴史では語られることもない戦いがもしかしたらあったかもしれないという、歴史の面白さも感じました。
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いだてんとあだ名のある本名百里という人の話、ではない。 撫衆という、山に住み身体能力の優れた人々がいて、彼らのうち数人が中心になった話。 時代は大坂の陣の少し前といったところ。 その頃のやや不穏な情勢が、撫衆たちの事件と絡んで、伊賀忍者やらかぶきの衆やらを巻き込んで、てんやわんや...
いだてんとあだ名のある本名百里という人の話、ではない。 撫衆という、山に住み身体能力の優れた人々がいて、彼らのうち数人が中心になった話。 時代は大坂の陣の少し前といったところ。 その頃のやや不穏な情勢が、撫衆たちの事件と絡んで、伊賀忍者やらかぶきの衆やらを巻き込んで、てんやわんやの超人アクション。さて恐るべしは真田左衛門佐。 猿飛佐助、名古屋山三郎と出雲の阿国などちょっと名のある人たちも素敵な脇役で出ていた。 昔らしい娯楽色の濃い作品だった。
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久しぶりの山田風太郎作品。エロは控えめ。相変わらず呆気なく(死ぬ人は)死ぬ。 山の民「撫衆(なでし)」の姫お狩と武田家の家臣だった関半兵衛を中心に、争いごとや復讐劇が起こる。 彼らは強いのに争いごとを好まないところが良い。 ただ、そうも言ってられず、ときには悪の巣窟にも突っ込ん...
久しぶりの山田風太郎作品。エロは控えめ。相変わらず呆気なく(死ぬ人は)死ぬ。 山の民「撫衆(なでし)」の姫お狩と武田家の家臣だった関半兵衛を中心に、争いごとや復讐劇が起こる。 彼らは強いのに争いごとを好まないところが良い。 ただ、そうも言ってられず、ときには悪の巣窟にも突っ込んでいかなければならない。 お狩はそりゃもう猪を倒せるくらい強いのだが、結構感情に揺さぶられるタイプであり、1人で無茶をしてよく敵に捕まっている。何度もピンチになるのだが、そこはほら、主人公だから…笑 しかし、あぶら火の門兵衛率いる奴らが思ったより悪い奴らだった。攫われた娘は大丈夫だったのだろうか。書かれてないけど、たぶんダメだったろうな…。 蛇攻め、崖から吊るす、強姦などなど、絶対に体験したくないことも満載(でもそこが面白いと思ってしまう。残虐性があるのだろうか)。そんな中、仲間の復讐のために動くお狩は格好いい。 一番好きなシーンは、半兵衛がヤツにトドメをさすところ。まるで映画のラストのようだった。
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