商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2023/05/17 |
JAN | 9784087212648 |
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- 新書
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『絵はがきにされた少年』の作者である藤原章生氏。 同じような時期に南部アフリカに居たことで勝手に親近感を抱いていたりして、同氏のフラットで温かみのある目線で描く老人たちが印象的だった。 差別がこの世からなくなったらいいけれど、誰もがアイデンティティとして何かに属している限りなか...
『絵はがきにされた少年』の作者である藤原章生氏。 同じような時期に南部アフリカに居たことで勝手に親近感を抱いていたりして、同氏のフラットで温かみのある目線で描く老人たちが印象的だった。 差別がこの世からなくなったらいいけれど、誰もがアイデンティティとして何かに属している限りなかなか無くせないものでもあるし、声高に主張するのも違う気がする、というスタンスに共感。 こんな本を読むと、書評って「上から目線」になってしまうよな、と感想を書くことをためらってしまう… このブクログにもずいぶんと勝手な、作者や関係者が読んだら怒ったりがっかりしたりするようなことや、決めつけの一般論、属性で一括りにするようなことを書いてしまってる気がする。 まずは、作者がどう思うかを想像しながら、書き込むようにしていこうと思った。
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差別は主観である、ということを事例を尽くして丁寧に説明してくれている一冊。 差別をなくすことは難しいかもしれないが、戦争当事者に読んでもらえると世の中が平和に一歩近づくと思います。
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「死にかけた人間は差別をしなくなる」…肉体から離脱したころで人間を考えると差別的意識が緩む 「差別をなくすためには熟考が必要」…差別を個人レベルに落とし込み内省し、自らの差別意識の根底に向き合う必要 「3人集まると差別が始まる」…佐藤裕(富山大学人文学部教授)『新版 差別論-偏...
「死にかけた人間は差別をしなくなる」…肉体から離脱したころで人間を考えると差別的意識が緩む 「差別をなくすためには熟考が必要」…差別を個人レベルに落とし込み内省し、自らの差別意識の根底に向き合う必要 「3人集まると差別が始まる」…佐藤裕(富山大学人文学部教授)『新版 差別論-偏見理論批判』の定義から筆者独自の解釈 著書では、「一般論(=偏見)」で物事を捉えることに警鐘を鳴らしながら、各章でそれぞれ代表的な差別の事例や筆者自らが感じた他者および自身の差別的経験、差別意識を取り上げ分析している 感想 差別的意識を「黒人-白人」や「ハンセン病患者」というように区分けして自分たちの範囲から切り離して考えるのではなく、ごく小さなものや日常の中にも差別や違和感があるというように個人レベルに落とし込んで向き合うというのは合理的。 「心の中の白人主義的な自分が日本人の自分を差別する」極めて巧妙な言語化。こういう捉え方をしていきたい。 人間は未知の相手には恐怖を覚えるため、何かで分類して形式に当てはめて捉えることで安心しているので、相手の人間を脱属、脱分類して向き合うのは人道的であると同時に野生的でもあるのかと思いつつ。 差別=暴力という一般論もまた差別がなくならない要因であった。
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