商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2023/04/14 |
| JAN | 9784000615914 |
- 書籍
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権力
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権力
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「権力」を歴史的・多角的に再考しつつ、著者の権力論で結ぶ形。 「歴史的・多角的な再考」の部分は、コンパクトに概要がまとめられていて、勉強になる。たいへんありがたい。 ⚫︎ホッブスの社会契約論『リヴァイアサン』 ⚫︎旧約聖書のストーリー ⚫︎マルクス主義 ⚫︎マックス・ヴェーバ...
「権力」を歴史的・多角的に再考しつつ、著者の権力論で結ぶ形。 「歴史的・多角的な再考」の部分は、コンパクトに概要がまとめられていて、勉強になる。たいへんありがたい。 ⚫︎ホッブスの社会契約論『リヴァイアサン』 ⚫︎旧約聖書のストーリー ⚫︎マルクス主義 ⚫︎マックス・ヴェーバー ⚫︎ミシェル・フーコー ⚫︎民主主義のなりたち ⚫︎民主主義の代替案 ⚫︎人権(自然法) ⚫︎憲法と憲法制定権力 などなど、今後、他の本を読んでいる時に、復習として読み返したい。 現代社会の前提となっている「社会契約説」は、キリスト教ロジックの応用であり、「民主主義」は、人々の意思に合致するためでなく、神の意志に合致するためにあった、「制度」というより「文化」と呼ぶべきものである。 対極的なのが、中国(儒教)の考え方。「人が人を支配するのは正しい」という「政治がきちんと機能すれば、人々は幸せに暮らせる」という基本理念である。 「自由が人々を幸福にする」という、神に従う西欧と、「政治が人々を幸福にする」という、人に従う中国。 そして、西欧型の権力理論を取り入れながらも、空気に従う日本。 思想の歴史的な積み重ねが、現代を作っている。 特にこのあたり、学ぶことの面白さ、スリリングさを感じる。 しかし、著者自身の権力論のページには、 「なんで?」「ほんとに?」「疑わしい!」といった、多数の書き込みをした。 橋爪大三郎独特の、短文言い切り、何度もリピート、論理の階段飛ばしの文体は、根拠不明な主張が目立って、飲み込めないことが多い。 僕自身の興味の本丸は、「なぜ、人は人に従うのか?」「なぜ、それを当然のように受け入れているのか?」なのだと思う。 この問いに答えを出すのは、心理学か?脳科学か?生物学か?進化論か?何なんだろう。
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「権力とは何か」という根本的な問いの探求と、その本質的な理解の試み 権力の存在と不可解さ 権力は確かに存在し、社会の秩序を形成するが、その実体は捉えにくく、理論的に説明されることが少ない。 権力の仮説的構成体としての性質 権力は自然科学の概念のように「存在するもの」ではなく、...
「権力とは何か」という根本的な問いの探求と、その本質的な理解の試み 権力の存在と不可解さ 権力は確かに存在し、社会の秩序を形成するが、その実体は捉えにくく、理論的に説明されることが少ない。 権力の仮説的構成体としての性質 権力は自然科学の概念のように「存在するもの」ではなく、社会を説明するために仮定された概念である。 権力と自由の関係 権力はしばしば自由と対立するものとして描かれるが、自由を保障するためにも権力の存在が必要である。 権力と法の関係性 権力は法によって制限され得るが、法そのものも権力の一部であり、完全に置き換えることはできない。 権力の普遍性の疑問 権力の概念は文化や時代によって異なるため、完全に普遍的なものとして捉えることは困難である。 権力の歴史的変遷 権力の概念は古典的な社会契約説から現代に至るまで、歴史的に変化し続けている。 権力の二面性(白い権力と黒い権力) 権力には正当で合法的な「白い権力」と、隠された抑圧的な「黒い権力」の両面が存在する。 権力と支配の関係 権力はしばしば支配の手段として機能し、支配関係を正当化するために使用される。 権力の再生産 権力は一度成立すると、教育や文化、制度を通じて再生産され続ける性質を持つ。 権力の象徴的側面 権力は王冠や国旗など、象徴的表現を通じても示される。 言語ゲームとしての権力 権力は社会のルールや慣習と密接に関連し、言語ゲームの中で形成される。 権力の正当性の条件 権力が正当と見なされるためには、市民の合意や法的枠組みに基づく必要がある。 権力と宗教的正統性 旧約聖書など宗教的テキストでは、権力の正当性が神や預言者と結びつけられている。 権力の相互作用的性質 権力は単独で存在するのではなく、支配される側との関係性の中で成立する。 権力の学問的探求の必要性 権力の概念は曖昧であるがゆえに、社会科学の分野でさらなる理論的探求が必要であると強調されている。
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権力は、よりよく統治や支配を考えるための仮設構成体である と「序」に定義らしいものが出てきたが、その後に古典理論、さらに旧約聖書が出てきたのには驚いた.経済と貨幣、法の支配、民主主義が続いたが、よく理解できなかった.権力に関連する社会主義、全体主義と西側世界の対決については、歴史...
権力は、よりよく統治や支配を考えるための仮設構成体である と「序」に定義らしいものが出てきたが、その後に古典理論、さらに旧約聖書が出てきたのには驚いた.経済と貨幣、法の支配、民主主義が続いたが、よく理解できなかった.権力に関連する社会主義、全体主義と西側世界の対決については、歴史的にも複雑な展開があったが、現在も継続中の問題だと思っている.もやっとした感じが残ったが、権力について考えることができたのは良かった.
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