蓮の露 花暦 居酒屋ぜんや ハルキ文庫時代小説文庫

坂井希久子(著者)

• 販売会社／発売会社: 角川春樹事務所
• 発売年月日: 2023/05/15
• JAN: 9784758445610

商品レビュー

2025/11/05

「みのむし」
遅くなった報告に。
大怪我のまま引き渡すのは気が引けるだろうが、普通ではない状態を見たのであれば動けない間に話をすべきだろ。

「土用卵」
愛想笑いはバレて。
こんなクズ共に捕まったことも最悪なことであるが、その一味に大切だと信じていた母が平気でいるのも辛いだろ。

「救いの手」
ヒントは知ってた。
子供の言い違えだと思い込んでしまっていたからこそ、早くから教えられていたことを忘れてしまっていたのだろ。

「蓮の実」
鬼の子は鬼になる。
誰の心にだって潜んでいるものなのだから、それを生かすか殺すかによって行いは変わって普通になるのだろうな。

「別離」
聞かされる心の内。
妬んでいたが故の言動だったとはいえ、それは許されるものでないからこそ最後の施しをして終わりにしたのだろ。

2025/02/02

2025.2.2 読了

お花にとっても熊吉にとっても結構ヘビーな内容の章が多かった。もちろんお花の周りにいる大人たちにとっても。

2024/08/01

うーん。長吉との因縁も解決して物語的にはスッキリしたんだろうけど…。わざとの主人公の性格の設定なのはわかってるけど、やっぱりお花が好きじゃない。自分が誤って殺しそうになった時、弱々しくなって殻に閉じ籠もってるのも好きじゃない。落ち込むのもどう謝罪して良いかも分からない、どういう態度とったら良いのか分からないのかもしれないけど、何か自分を大切にしてないようで、実は自分にすごく甘いと思う。周りにもすごく甘えてる。熊吉の声だと思って騙されるのも何か軽率に思えちゃうし…。周りの大人が甘いのもいけないと思うけど。親にひどくされてたから、甘く甘くするのは分かるけど、おえんみたいに真正面でぶつかって、叱る人も必要だと思う。いつか、自分の甘いところに気付いて、周りを大切に出来る日が来るのだろうか…。