商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | フィルムアート社 |
発売年月日 | 2023/03/25 |
JAN | 9784845921461 |
- 書籍
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いま、映画をつくるということ
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いま、映画をつくるということ
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
これはめちゃくちゃ面白かった。 本著は早稲田大学で開講された『マスターズ・オブ・シネマ』という授業をまとめたもの。 とにかく登壇する話者が豪華で、映画ファンにはたまらない。 脚本家から丸山昇一、奥寺佐渡子。 映画監督からは三宅唱、菊池健雄、青山真治、冨永昌敬、深田晃司、大九明...
これはめちゃくちゃ面白かった。 本著は早稲田大学で開講された『マスターズ・オブ・シネマ』という授業をまとめたもの。 とにかく登壇する話者が豪華で、映画ファンにはたまらない。 脚本家から丸山昇一、奥寺佐渡子。 映画監督からは三宅唱、菊池健雄、青山真治、冨永昌敬、深田晃司、大九明子、周防正行、想田和弘、富田克也、相澤虎之助、是枝裕和、大友啓史、西谷弘、岸善幸、諏訪敦彦、黒沢清、中島貞夫、大林宣彦。 他にプロデューサーから関弘美、撮影監督から芹澤明子。 映画業界の第一線で戦っている映画人たちがこれだけ登壇するということに驚く、そしてこの授業を受けたかった。 当然、話も面白い。 それぞれのキャリアや現場の裏話、映画哲学などさまざまな話を語ってくれるが、どの人の話も面白い。 なるべくなら映画を観てから読んだほうがいいのだが、観てなくてもこれは観たいぞ、と興味が惹かれた。 話者の並びもとても良かった。特に最後の章を飾るのが、2023年に亡くなった中島貞夫監督と、2020年に亡くなった大林宣彦監督という大巨匠。この二人の話は本書の中でも滅法面白かったし、映画への愛に溢れていて読みながらも目頭が熱くなってしまった。
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早稲田大学での講義「マスターズ・オブ・シネマ」の、2018〜2022年度の講義回から構成した一冊、とのこと。 中身は全て講師(安藤紘平、土田環ら)と、ゲストとして招いた映画製作者との対話となっていて、二段組の分厚い書ながら読みやすい。 映画作りを学ぼうとする学生向けなので、アカデミックなことは当然、マニアックで奥深いものになっている。適宜斜め読みするくらいの感じで読むのが良いかも。 従い、興味のある、あるいは観たことのある作品について語られている箇所と、名前を知る映画人(となると監督が多くなるが)のゲスト回を読むことになるが、面白かった。 本書の面白さをひと言で言っているのが、大御所大林宣彦による、この言葉だろう。 「いいよね、映画で一番楽しいのは、映画を語ること。」 そうなのだ。映画は見っぱなしにしておいても良いのだが、語ることで面白みはいっそう増すことになる。体感を込めて、大いに首肯できるところだ。 この間(2018~2022年)、年間50~80本の映画作品を鑑賞してきたが、講義で個々の作品について語られることは少なかった(少し話題にするかと期待したのだが)。 そもそも、邦画はあまり見ていないので、日本の映画人を招いての講義では、作品そのものに触れることも少ないか。 むしろ、この間に鬼籍に入られた映画人(上記、大林宣彦や青山真治)の生前の言葉が心に残った。青山真治は2011年の自身の作品『東京公園』で主演した三浦春馬のことも語っていた。彼もこの間に亡くなっている。
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早稲田大学で行われた講義を書籍化した一冊。錚々たる映画監督が名を連ねており、興味深い話ばかり。個人的には撮影監督の芦澤明子さんの章で撮影と照明の関係性に言及されている部分が「なぜアカデミー賞には照明賞が無いのだろう?てか洋画にはそもそも照明ってクレジットが無くないか?」という長年...
早稲田大学で行われた講義を書籍化した一冊。錚々たる映画監督が名を連ねており、興味深い話ばかり。個人的には撮影監督の芦澤明子さんの章で撮影と照明の関係性に言及されている部分が「なぜアカデミー賞には照明賞が無いのだろう?てか洋画にはそもそも照明ってクレジットが無くないか?」という長年の疑問が氷解して目から鱗だった。学生向け講義という性質のおかげか、日本の映画評論ではしばしば軽視されがちなテレビドラマ畑の監督たちに話を聞いているのも素晴らしい。
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