白銀の逃亡者 光文社文庫

知念実希人(著者)

• 販売会社／発売会社: 光文社
• 発売年月日: 2023/05/10
• JAN: 9784334795351

商品レビュー

2025/10/28

見た目は普通だけど異能力者で、能力者間で気配を感じることができる、と聞いて漫画の寄生獣を想像した。導入は医療要素もあるが、SFに近い設定で面白さはあると思う。意外性があまりないのとぶっ飛んだ展開が散見して、ストーリー設定が荒く感じた。

2025/10/16

未知のウイルス感染で異能力者ヴァリアントになってしまった医師岬純也。ヴァリアントは隔離施設に入れられるが純也は隠れてひっそりと暮らしている。そんな時にヴァリアントの悠が訪ねてきて、事件に巻き込まれていく。
差別社会、政治、なかなか難しい問題。コロナが流行り出した頃は、感染者に対して厳しい世の中だった事を思い出した。
さすが知念先生、疾走感のある小説でした。

2025/08/14

過去の事件、政治、親子のしがらみetc…それぞれの人物に関連するエピソードがたくさん出てくるけれど、どれも薄いのでごちゃごちゃした印象。

鈴木のやり方で真実が国民に伝わったとして
テレビで散々暴力的なシーンを見せられたら
そんなに上手くことは収まらないだろうと思った。

毛利にしても、自分の手で殺してやると思うほど憎み続けていた相手が
「娘さんと付き合っていた」と言って、写真を見せてきただけでそんなに簡単に心変わりするものなのか。

少なくとも30にはなっているであろう岬が、17才の悠に対して恋愛感情を抱くのも、人間としての尊厳を思い出させてくれたということを差し置いても、リアリティがないというか、キャラと合っていないというか。

いろいろ自分にはハマらない部分が多かった。