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リベラリズムへの不満
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リベラリズムへの不満

フランシス・フクヤマ(著者), 会田弘継(訳者)

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リベラリズムへの不満

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2023/03/15
JAN 9784105073213

リベラリズムへの不満

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商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2024/01/28

リベラリズムの理想は叶えられていない部分もあり、 そこを左右から攻撃されているのが今。 攻撃によって分断が進むのだから、とにかく不毛…… 次の大統領選に関する報道を見ていて、アメリカどうなっちゃったんだと思っていたので、右派の行動原理について理解が深まったのはよかった。 言論...

リベラリズムの理想は叶えられていない部分もあり、 そこを左右から攻撃されているのが今。 攻撃によって分断が進むのだから、とにかく不毛…… 次の大統領選に関する報道を見ていて、アメリカどうなっちゃったんだと思っていたので、右派の行動原理について理解が深まったのはよかった。 言論の自由を加速させる装置かのように思われたインターネット、SNSが、そうではない方向に進んでいるのが現代の大きな問題。

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2023/10/06

リベラルとは何か、に関する本は様々手にしたが、今日的な右派と左派の対立現実と双方の思想的特質が明瞭に結びつけられており、もやもやしていた分かりにくさが払拭された。 普遍的真理の尊重ととアイデンティティ政治の確執が、世界の分断に大いに影響を与えている。また、そのベースにメディア、デ...

リベラルとは何か、に関する本は様々手にしたが、今日的な右派と左派の対立現実と双方の思想的特質が明瞭に結びつけられており、もやもやしていた分かりにくさが払拭された。 普遍的真理の尊重ととアイデンティティ政治の確執が、世界の分断に大いに影響を与えている。また、そのベースにメディア、データの氾濫という要素があることも見逃せない。 こうした複合的な大衆の危機に、バランスの取れた視野であるべき向き合い方を示してくれる名著。

Posted by ブクログ

2023/10/03

200ページ強の大冊だが、リベラリズムの発展経緯を細かに述べている.新自由主義・ネオリベラリズムの登場による経済格差の顕在化を憂いているが、それ以上の現代のアメリカの状況を危惧していることに驚いた.数多くの著書や文献に目を通して、自説の補強に絶え間ない努力をされている姿勢に感心し...

200ページ強の大冊だが、リベラリズムの発展経緯を細かに述べている.新自由主義・ネオリベラリズムの登場による経済格差の顕在化を憂いているが、それ以上の現代のアメリカの状況を危惧していることに驚いた.数多くの著書や文献に目を通して、自説の補強に絶え間ない努力をされている姿勢に感心した.ロシアや中国、ハンガリーなどの権威主義体制も批判しているが、言論の自由の保護が世界的に危ういものになりつつあることへの警告も発している.p125にあった「トランプをはじめとする現代の保守派が彼らが忌み嫌うポストモダニズムの理論を一言でも読んでいることはありえないが..」のフレーズは我が国の自民党の輩にも与えたい語句だ.最後にでてきた「個人の自律性が充実感の源であるとしても、無制限の自由と制約の絶え間ない破壊が人をより充実させることにはならない.時には、制限を受け入れることで充実感が得られることもある.個人として、共同体として中庸を取り戻すことが、リベラリズムそのものの再生、いや、存続の鍵になるのである.」は至言だと感じた.

Posted by ブクログ

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