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民主主義を装う権威主義 世界化する選挙独裁とその論理 叢書 21世紀の国際環境と日本
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民主主義を装う権威主義 世界化する選挙独裁とその論理 叢書 21世紀の国際環境と日本

東島雅昌(著者)

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民主主義を装う権威主義 世界化する選挙独裁とその論理 叢書 21世紀の国際環境と日本

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 千倉書房
発売年月日 2023/02/13
JAN 9784805112830

民主主義を装う権威主義

¥6,160

商品レビュー

4.3

4件のお客様レビュー

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2024/09/23

とても面白かった。この本の最初に書かれているとおり、「権威主義と民主主義における政治指導者の統治のあり方が相互排他的であり分離可能である」「現代の専制政治が暴力と抑圧から成り立っている」という思い込みを着実に積み重ねられた論理でひっくり返してくれるような本だった。 また、着実に...

とても面白かった。この本の最初に書かれているとおり、「権威主義と民主主義における政治指導者の統治のあり方が相互排他的であり分離可能である」「現代の専制政治が暴力と抑圧から成り立っている」という思い込みを着実に積み重ねられた論理でひっくり返してくれるような本だった。 また、着実に積み重ねられた論理というのが、統計、データに基づいた分析であり、前提知識は圧倒的に足りなかった(なんなら統計の部分は結構読み飛ばしてしまった)が、統計の重要性を改めて実感させられた。もっと、学生時代に統計の勉強をしておくんだったと反省した。 細かな議論は省くが、簡単に内容のまとめ。 この本では、政治指導者の選出にあたって、市民が影響力を握っている体制を「民主主義体制」、政治指導者自身や取り巻きが握っている体制を「権威主義体制」と定義している。そして、権威主義体制もいくつかに分類されるが、近年主流になっている選挙もあるし野党も参加できる、参政権も保障されているが選挙競争が公正ではない、「選挙独裁制」を分析対象とする。 なぜ、選挙独裁制における独裁者は、選挙を実施するのか?(わざわざ民意を問うというリスクを取る必要があるのか?) 重要なのは、「選挙のジレンマ」という考え方。選挙で得られる利益(権力の誇示効果、情報収集効果、分断統治効果)と、選挙に勝つため実施する選挙操作(暴力などによる選挙不正や選挙制操作)を天秤にかけて、どのように選挙を実施するか。あまりにも選挙操作を実施しすぎると選挙で得られる利益を得られない。 そして、選挙操作を実施するか否かの判断基準となるのが、「動員資源分析」。動員資源は、経済資源や、地方の統治エリート(地方にどれだけ組織を作れているか)、野党の強さ。動員資源を持ち大衆の支持を獲得できる独裁者は投票結果を捻じ曲げずに選挙に圧勝できるので選挙干渉を過度に抑える。逆に、動員資源が手薄で支持調達が困難で強力な野党勢力と対峙する独裁者は積極的に選挙操作を活用しなければ体制の脆弱性を露呈することになるため、露骨な選挙干渉などの「最終手段」に頼らざるを得ない。 以上が簡単なまとめ。 選挙に向けた経済政策(例えばバラマキ政策)であったり、選挙制度をめぐる論議で(例えば区割りや定数の話)あったり、この辺りの話は、民主主義国でも実際ある話だし、それで政治が回っている。そう考えると、選挙独裁の国と民主主義の国の違いってなんだろうと考えた時に、程度の違いでしかないのかもしれないと思わされた。 そして、改めてだが、論理が綺麗。理論的な言葉の解説をした後、それを裏付けるためのデータ分析、データ分析の結果を生かして、具体的な2つの国の結果を説明、まとめ。あまりにも綺麗すぎる。

Posted by ブクログ

2024/05/01

メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1785497614391431321?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

Posted by ブクログ

2024/02/06

配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=10275295

Posted by ブクログ

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