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ミライの源氏物語
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ミライの源氏物語

山崎ナオコーラ(著者)

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ミライの源氏物語

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 淡交社
発売年月日 2023/03/13
JAN 9784473045485

ミライの源氏物語

¥1,760

商品レビュー

3.9

63件のお客様レビュー

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2025/12/13

第33回(2023年度)Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作とのことで、東急線の電車内広告でたびたび見かけたために気になって買ったのですが、ずっと積ん読にしていて、今月ようやく読み終えました。 ちなみに、『源氏物語』は高校時代に古文の授業でいくつかの節を学んだほか、大人になって...

第33回(2023年度)Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作とのことで、東急線の電車内広告でたびたび見かけたために気になって買ったのですが、ずっと積ん読にしていて、今月ようやく読み終えました。 ちなみに、『源氏物語』は高校時代に古文の授業でいくつかの節を学んだほか、大人になってから瀬戸内寂聴訳で途中まで読みました(「藤裏葉」の途中で挫折)。 平安時代に作られた『源氏物語』には現代では受け入れ難い、現代の社会規範に反する描写がたくさんあります(ルッキズム、ロリコン、不倫など)。それでも『源氏物語』の読書を楽しむにはどう読んだらよいか、を解きほぐしているのが本書です。 語り口はやわらかで、『源氏物語』を読んで面白いと思うことも逆にもやもやすることも否定されず、とても読みやすいと思います。 平安時代の社会規範と比較して現代の社会規範も丁寧に解説されているので、道徳の教科書にもなるのではないでしょうか。 たとえば、「マザコン」の章では、光源氏が母親以外の人物に死んだ母親の影を求める姿について、「やっぱり気持ち悪い」と言いつつ、「『人間の変な見え方』の描写が、ものすごく面白い」と書かれています。 「人間の変な見え方」とは、人は目の前の個人に向き合わなければいけないにもかかわらず、人間の目にはどうしたって他人という存在が一塊に感じられる、その見え方のことです。親ではない異性に対しても「母親役」を求めてしまう「マザコン」がその典型的な例ですね。 また、「貧困問題」の章で著者は、『源氏物語』の平安時代の読者であった菅原孝標女が夕顔と浮舟に憧れた理由について、「貧乏って、うっとりする設定だから」だと想像しています。 貧乏って、うっとりする! ここだけ切り取ったら炎上しそうですよね。笑 現代の社会規範には反していても、人間ってそういうものだよねというところをうまく描いているから、『源氏物語』は面白いのだと筆者は指摘しているのだと思います。 が、著者が舌鋒鋭く批判している読み方、許されないことは許されないのだと厳しく断じている行いもひとつあります。 「性暴力」の章です。 柏木が女三宮の意思に反して性行為を行ったことに対し、後世の読者や研究者たちの多くも、「密通」という言葉で表現し、「レイプ」や性暴力といった言葉は使ってきませんでした。そして、女三宮は「『密通』をして光源氏を裏切った」という設定にされてしまっています。 が、女三宮は性暴力の被害者です。悪いことは何もしていないのです。 「少なくとも、今後の研究の場では『密通』や『不義』という言葉は使わない方がいいのではないでしょうか? 女三宮の痛み悲しみにも寄り添って読んでいきたいです。」という筆者の指摘はもっともだとわたしも思います。 やわらかな語り口のなかで、「性暴力」については筆者の固い意志が際立っていました。

Posted by ブクログ

2025/10/11

平安時代のベストセラー、源氏物語をただ訳すのではなく、 現代の視点でテーマごとに比較するという視点が面白かったです! 人はその時代の価値観で差別をしてしまうし、社会と切り離して生きてはいけないけど、理解しようと悩んで思考することを辞めない それがいつの時代も文学に反映され、時代...

平安時代のベストセラー、源氏物語をただ訳すのではなく、 現代の視点でテーマごとに比較するという視点が面白かったです! 人はその時代の価値観で差別をしてしまうし、社会と切り離して生きてはいけないけど、理解しようと悩んで思考することを辞めない それがいつの時代も文学に反映され、時代を通して繋がっていくというのがグッときました!

Posted by ブクログ

2025/09/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった! 源氏物語とか光源氏とか紫式部とか 今まで幾度となく耳にしてきた名前だけど ぜんっぜん興味なかったんだなーって痛感してしまった。 こんなにも面白い話なのに 学校の授業では難しすぎて、全く好きになれなかったもんなあ。 この物語が、どの程度事実を反映しているかはわからない。 だけど、女性に対する目の向け方や、接し方があまりにもひどくて 憤慨しそうでした。 兎にも角にも、全体的に その人物を愛しているというよりも 誰かに似てる、誰かの血縁だから愛するっていう方向性で なんだか、これを純愛と言っていいのか?な話が多かった。 男性陣は好きに恋をして、相手の気持ちなんてほとんど考えずにアプローチする。 時には、無理矢理したり騙して性行為をすることもしばしば。 なんだが、女性があまりにも軽視されていて 悲しい話でした。 他の源氏物語も読んでみたい。 もっと深く知りたい。 登場してくるヒロインの中では末摘花がすきでした。 見た目に自身がない末摘花でも、芯を持って光源氏を愛し続けていてかっこいい。 外見ってどんどん廃れていってしまうけど 性格の良さや、気丈さ、人柄、自分を持っている輝き、愛の深さって もしかしたら歳を増すごとに増ていくのかも。 だから、歳を取ればとるほど魅力的になる女性って 本当に素敵だなあ。って感じた。

Posted by ブクログ