学芸員の観察日記 ミュージアムのうらがわ

滝登くらげ(著者)

• 販売会社／発売会社: 文学通信
• 発売年月日: 2023/02/20
• JAN: 9784909658937

商品レビュー

2025/08/02

緩いんだが面白いし、内容濃いから一気読みせずにじっくり読んだ。四コマなのに！ちょこちょこ入る一言コメントも全部読んで欲しい

そして私は学芸員になれんな！と適性を知った。ここまで作品のことをガッツリ大事にしてる学芸員さんたちに敬意を評して敬礼。また色んな博物館にお邪魔させてください

2024/09/11

動物キャラを使って
４コマ漫画でお送りする学芸員の日常。

大きな焼物の展示品（壺）とか
中に鉛玉を入れて安定させるんですね！
おもしろいこと知りました。

あと、作品によって所蔵館からの
貸出期間というものがあって
それを超えないように調整するから
特別展で「前期」「後期」
違う作品が掛かっていることがあるのか！
国宝・重文は年間60日まで。
長期スパンで企画を考えて
全国の巡回展とか調整するとか
いろいろ苦労があるんだろうなぁ。

2024/09/08

学芸員という仕事について知りたくて最初に読んだ1冊。
山奥博物館で働く動物たちの4コマ漫画。
推しは“字が綺麗なのに、生き方が雑“な森本さん。

アニマル学芸員たちの職業病が随所にでちゃうのが微笑ましいが、それだけ身に宿るほど集中力のいる仕事なのだろうなと感銘を受ける。
途中のコラム『「未来につたえる」ために』が、学芸員の仕事の真髄なのだろうと思った。

(抜粋)
環境の整った場所で、誰にも見せずにしまっておくことが、「保存」という観点では一番いいのですが、誰もその存在を知らなかったら、守って残す意味がありません。
また今、物理的に守るだけではそれらを未来に伝えることはできません。大切に思う人がいてくれるからこそ、次の世代にも引き継がれていきます。
だから博物館では、常に保存と公開のバランスを考えながら活動をしています。

学芸員とともに警備、看視員、技術者、美術品輸送業者(この仕事とても気になる)、印刷業者など、文化財を守り受け継ぐために、たくさんの人たちの涙ぐましい努力が博物館や美術館にはあると知り、次行った際は、一礼してから入場します！