商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2023/04/14 |
| JAN | 9784065298602 |
- 書籍
- 文庫
法廷遊戯
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法廷遊戯
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商品レビュー
3.9
299件のお客様レビュー
Critical Hit!!
2024年2月読了。
少し前に映画化され、世間を賑わすヒットでは無かったが、桐谷さんの「これはスゴい!」と云う感想を聞いてw、興味を持ち読んだ。
感想としては「法律をど真ん中の基軸に置いた、スピード感の有る優れたミステリ」だった。
既存の『法律を扱ったミステリ』...
2024年2月読了。
少し前に映画化され、世間を賑わすヒットでは無かったが、桐谷さんの「これはスゴい!」と云う感想を聞いてw、興味を持ち読んだ。
感想としては「法律をど真ん中の基軸に置いた、スピード感の有る優れたミステリ」だった。
既存の『法律を扱ったミステリ』自体は多いが、冗漫で感情的な人間関係の展開や、ゲームの様な有り得ないプロットの物が多く、正直あまり素直に「面白い」と思える作品は多いとは言えない。
その点で本作は、確かな法律知識で優れた構成の優良ミステリだと思う。こういう良作に『人間が描けている、いない』のレベルのケチを付ける人は、単なる『意地悪』でしか無いだろう。
小説全体に漲るスピード感と過不足の無い法律説明は、著者の強い『武器』にも成っている。これは例え「本職の人だから」といって簡単に出来ることでは無い。
現に、昔々『本職弁護士でミステリ作家』を名乗っていた或る「大御所先生」は結局『断崖絶壁で決着付ける』様な作品ばかりを書き、2時間ドラマ等で著作権料を稼ぐ様に成ったら、傲慢な態度と多数のゴーストライターを抱えた事でしか有名に成らなかったものだ。
ただ、敢えて「意地悪」を言わせて貰えれば、肝心の主役とヒロインの二人に、もう少し人物や性格の描写を加えていれば、歴史に残る大傑作に成ったと思う。アクロバティックな展開には『重石』と成る「人間性」が相対的に不可欠だからだ。
左衛門佐
真っ当に生きよう。 生まれた環境とか育った環境で必ず埋められない差はある。真っ当に正攻法で攻めても普通にすらなれないこともある。それでもやっぱり犯罪を犯すのは違う。真っ当に生きよう。君たちが犯罪を犯して得た″普通″と引き換えに誰かの″普通″を奪ってしまったのだよ。 みんなが被害...
真っ当に生きよう。 生まれた環境とか育った環境で必ず埋められない差はある。真っ当に正攻法で攻めても普通にすらなれないこともある。それでもやっぱり犯罪を犯すのは違う。真っ当に生きよう。君たちが犯罪を犯して得た″普通″と引き換えに誰かの″普通″を奪ってしまったのだよ。 みんなが被害者でみんなが加害者。 どの人にも感情移入はできなかったし どの人にも同情できなかった。
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解説がQuizKnockの河村拓哉さんだったのと、表紙のインパクトで購入しました。 メフィスト賞受賞ということで風変わりなミステリーの印象を持ちました。
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