![主権者を疑う 統治の主役は誰なのか? ちくま新書1720](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/002003/0020034740LL.jpg)
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2023/04/07 |
JAN | 9784480075468 |
- 書籍
- 新書
主権者を疑う
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主権者を疑う
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商品レビュー
3.7
4件のお客様レビュー
先ほどもニュース番組でコメンテーターが来年の参院選について「(有権者ではなく)主権者として」との言葉遣いで論評していたが、本書を読んだあとそうやすやすとは「主権者」という言葉は使えなくなった。 憲法に規定される国民はまず憲法制定(改正)権者としての主権者であり、選挙にあたっては有...
先ほどもニュース番組でコメンテーターが来年の参院選について「(有権者ではなく)主権者として」との言葉遣いで論評していたが、本書を読んだあとそうやすやすとは「主権者」という言葉は使えなくなった。 憲法に規定される国民はまず憲法制定(改正)権者としての主権者であり、選挙にあたっては有権者であり、また権利義務の主体として市民である。 究極的には誰でも有りながら誰でもない、最高権者としての主権者に畏れながら期待するために、国民の三相の相互の関わりの中でどのようなシステムが構想可能か、思考実験的な様相も含む。「国民的議論」とか「国民の皆様の判断」といったクリシェに思考停止しないための議論で頭がほぐされる。
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第一章では、意思、ロゴス、神と日常であまり使わない概念が出てきて、あまり理解できなかった.第二章でも、国民主権、衆愚政治など主権に関する議論だが、これも難しい.第三章 民主主義、第四章 市民社会は何とかついていけた.でも法学者の考え方はある程度理解できたような気がする.民主制は「...
第一章では、意思、ロゴス、神と日常であまり使わない概念が出てきて、あまり理解できなかった.第二章でも、国民主権、衆愚政治など主権に関する議論だが、これも難しい.第三章 民主主義、第四章 市民社会は何とかついていけた.でも法学者の考え方はある程度理解できたような気がする.民主制は「民衆支配」であり、その民衆は放っておくと衆愚に陥る可能性がある. との解説があったが、どこかの国の政治をみているようだ.さらに、随所でタイトルにあるように主権者を疑うことの重要性も強調している.約300ページの新書だが、内容のあるものだと感じた.
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近代国家の要件として「国民に主権のある民主国家」とはよく言われることだけど、主権って「憲法改正の権限を持つ」ってこと。さらに国民ってのが曲者でこれは誰のことなんだろう。特定の個人になってしまえば専制になるし、誰もが国民であり主権者なんだということは、誰でもないんだってことと同じこ...
近代国家の要件として「国民に主権のある民主国家」とはよく言われることだけど、主権って「憲法改正の権限を持つ」ってこと。さらに国民ってのが曲者でこれは誰のことなんだろう。特定の個人になってしまえば専制になるし、誰もが国民であり主権者なんだということは、誰でもないんだってことと同じこと。主権者、有権者、市民の3つの位相を検討する本書の投げかけは、もっと共有化されていい。分人民主主義は一つのアイデアだと思う。
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