商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社 |
| 発売年月日 | 2023/03/14 |
| JAN | 9784334754778 |
- 書籍
- 文庫
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商品レビュー
4.2
6件のお客様レビュー
信用できない語りの中に、社会を鋭く突き刺すような言葉が幾つも潜んでいる。隷属と後悔は、安寧を呼ぶのかもしれない。裁かれる前に悔悛……することができればどんなに楽か。
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アルベール・カミュと言えば、有名な『異邦人』やノーベル文学賞の受賞作家。近年では『ペスト』が 脚光を浴びましたが、1956年発表の本作は少し異質な小説です。 まるで小説の形態をした哲学書のようでもあり、読み手の内面を抉り取ってゆくような錯覚に陥りました。人間の二面性を暴いたり、...
アルベール・カミュと言えば、有名な『異邦人』やノーベル文学賞の受賞作家。近年では『ペスト』が 脚光を浴びましたが、1956年発表の本作は少し異質な小説です。 まるで小説の形態をした哲学書のようでもあり、読み手の内面を抉り取ってゆくような錯覚に陥りました。人間の二面性を暴いたり、他者を裁きたいという願望を語っていたりということを、主人公の病んだ一人語りによって展開していきます。 内容は、オランダのアムステルダムにある「メキシコ・シティ」と呼ばれるバーでのこと。初対面の客を相手に、自らを「告解者にして裁判官」であると語り出した、フランス人のクラマンスと名乗る男の独白が始まります。その後、日を改めて5日間にわたる自分語りがされた目的とは……? と、終始一貫してクラマンスの独白で占められており、聞き手の語りも代弁しながら最後まで書かれているのですが、ラストの聞き手の素性がわかるに至り、もしかして最初から相手などいない独り言だったのでは?と思わせる書き方に唸ってしまいました。思えば、第一日目から数々の伏線を張り巡らし、思わせぶりな語りで回収していく中で、すでに相手に関しても、同郷の知識人であることが書かれていましたからね。想像ですけど。 それにしても、終盤の「告解者にして裁判官」に至る巧妙な語りの手法は見事ですね。真っ黒けな腹黒さ。人は、程度の差こそあれ罪を背負って生きている中で、自分だけ優位に立って相手を見下すという感覚は、共感はできずとも理解はできるかな。全体的に、直近で読んだ本ではドストエフスキー『地下室の手記』にも似た感じを受けました。また翻訳の文章ですが、どこか太宰治を思わせる、粘り気のある甘ったるい絡み口調は、文章に惹きつける魅力を加味していたと思います。 気付けば、最初から最後まで二度読みしてしまったので傑作と言えるのですが、同著者の『ペスト』のような明らかにおすすめできる傑作と違い、このような人間の暗部を炙り出す作品を同列に扱っていいのかと考えると、評価は付けれないなと思いました。
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なんでこの男は落ちぶれたんだろう。 語り手がバーで同郷の男に延々と自慢話をする。 訳者の解説をオンラインで聞いてから読んだ。 理解されていないカミュの中で一番美しい小説だそうだがそれはよくわからなかった。
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