ピアノマン BLUE GIANT 雪祈の物語

南波永人(著者)

• 販売会社／発売会社: 小学館
• 発売年月日: 2023/02/27
• JAN: 9784093866767

商品レビュー

2024/08/16

雪祈視点の幼少期からソーブルーのライブまでの話。
事故後の流れが劇場版と同じ内容。
あとがき的な登場キャラのインタビューは新しいことが書いてあったのでファンとしては嬉しかった。
ただ反面、文字で迫力のある演奏描写をするのは難しいと思った。
原作、映画を観たことがない人とかで小説が好きな人は微妙かも知れない。
曲の方の「BLUE GIANT」のくだりがちょこちょこ出てきてたので、原作でJASSの3人でBLUE GIANT演奏することないかなーと期待。

2024/08/12

ビリー・ジョエルじゃないよ。
「BLUE GIANT」の雪祈視点での物語。
生を受けてから、伝説のライブまで、仲間とともに魂を込めてジャズに突き進む青年、その魂は、ジャズというか、音楽そのもの。
尖っているけど、音楽に対しては素直で真摯な雪祈を魅力的に描いています。そして取り巻く人々もまた然り。
楽器もジャンルも関係なく、人の心を震わせるのはソウルなんだと改めて知ることのできる物語です。
早速映画の方も観てしまいました。

2024/08/08

本書を気に入っている方には不愉快だと思いますので、以降は読まないでください。

ある程度、小説を読んでいる人ならば、最初の数ページで駄作だと思うと思います。
この本を評価する人、あるいは読む人の大半は、漫画、劇場版からの導入ではないでしょうか？

私は劇場版からです。

この小説は、漫画、劇場版の映像的要素を前提にすれば読めるかもしれませんが、純粋に小説として読むとひどい出来です。

冒頭が酷いと申し上げました。
途中、まるで脚本みたいと思いました。著者が劇場版の脚本家でした。
プロモーション的に「もうひとつの雪祈の物語」とあったのに、劇場版そのままだとは。

この作品は、多くの作者の処女作にありがちな自己陶酔作品です。
文体も稚拙、モチーフもひどく、最後に繋げるためだけに最初を書いている。
だから、冒頭がひどいのです。

小説は読まず、漫画と劇場版だけでいいと思います。