商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2023/02/24 |
JAN | 9784041134009 |
- 書籍
- 文庫
今日も町の隅で
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商品レビュー
3.5
15件のお客様レビュー
安定の小野寺さん。 短編集で、サッと読めて、読後感も爽やか。 みんな何かしらの挫折や壁に当たっているからこそ、共感しやすいし、その壁を前に主人公たちがどう乗り越えていくかを追いかけたくなります。 以下、好きな短編とフレーズ。たまに感想。 ◼️逆にタワー p54東京タワーに上れ...
安定の小野寺さん。 短編集で、サッと読めて、読後感も爽やか。 みんな何かしらの挫折や壁に当たっているからこそ、共感しやすいし、その壁を前に主人公たちがどう乗り越えていくかを追いかけたくなります。 以下、好きな短編とフレーズ。たまに感想。 ◼️逆にタワー p54東京タワーに上れたら楽しかったろうけど。わたし、上から見下ろすより、こうやって下から見上げる方が好き。そのほうが、何か、やってやろうって気になる。 「していい我慢」という言葉。しっくりきた。 ◼️冬の女子部長 p68やってもできないならしかたない。でもできるのにやらないのはダメだ。いざとなればやる。そういうつもりでいるのかもしれないけどな、そんないざはないんだよ。これは生徒に限ったことじゃない。大人だってそうだ。普段から力を出さない人間は、いざというときにも力を出せない。何でもない時に力を出せること。それ自体が人間の能力に含まれてるんだ。たとえば先生の歳ではもう遅い。でも森田の歳なら遅くない。持ってる力は出せ。出さない力は伸びないし、伸びないどころか、いずれ消えてなくなるもんだ。もうすでにない力をあると思ってる。そんな大人には、なりたくないだろ? 主人公がとにかくいい子。 女子部はともかく(笑) それはともかく、普段から力を出すことって大事だなーと先生のお言葉に感銘を受けた。 いざはない。良い言葉。 ◼️君を待つ p127那美には年上ぶったところがなかった。実際に年上なのに、なかった。年下の僕を、転校してきたクラスメイトでもあるかのように迎えてくれた。わからないことがあったらわたしに訊いてね、とは言わなかった。一緒にやっていこうね、と言う感じだった。 →わかる。那美さんが対等に見てくれてる感じに惹かれるってあると思う。
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既に単行本で読んでいましたが文庫本で再読。 小野寺作品で良く出てくるみつば市に住む、一般の人々の何気ない日常の風景です。 普通ならここからもう一波乱あるだろうという所から何も起こらないのが、なんとも小野寺さんっぽいなと。
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この小説を読み終わった後、別の本のフレーズを思い出しました。 ”「幸福は、状況の編集能力・解釈能力によって構成されるもの」と考えているの。” (by 愛は毒か 毒が愛か) まさにコレ、なのです! この小説に出てくるストーリーは、普通の人のほんのちょっとした日常生活なのです。...
この小説を読み終わった後、別の本のフレーズを思い出しました。 ”「幸福は、状況の編集能力・解釈能力によって構成されるもの」と考えているの。” (by 愛は毒か 毒が愛か) まさにコレ、なのです! この小説に出てくるストーリーは、普通の人のほんのちょっとした日常生活なのです。 (ほんのちょっととしたのは、普段の生活に毛が生えたくらいの出来事だからです) 日記に書くか書かないか、判断に迷うくらいのレベルと言えば伝わりやすいかなぁ。 が、しかし。 読んでみると、どれもこれも特別感があるんですよね~。 この特別感って何だろうと考えた時に、思い出したのが先のフレーズです。 大したことのない日常も編集能力・解釈能力次第でいかほどにも特別なモノになるって事なんじゃないかな、と気づきました。 なんで自分の人生ってこんなにもつまらないんだろう……、と思う時間があるのであれば、編集能力・解釈能力を身につけ、自分の人生に特別感を持たせる方に舵を切った方がお得感がありますね。(自分でコントロールしている感があるので、充実感もついてくるかもしれない) この小説に書かれているような「幸せ」は自らプロデュースして作っていくものなのかもしれません。 目の覚めるような何かが起きるわけではないので、心穏やかな状態のまま読めました。(たまにはいいね、こういうのも)
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