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朝のあかり 石垣りんエッセイ集 中公文庫
990円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2023/02/21 |
| JAN | 9784122073180 |
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朝のあかり
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商品レビュー
4.5
18件のお客様レビュー
言葉ひとつひとつに息づかいと矜持が宿っていて、ぐっと心の深い部分でその言葉たちを受け止める気持ちになる。時代を感じさせない美しく強い輝きを放つ文章たち。石垣りんという詩人は私の道標。
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14歳から定年まで働き通し、病気の父や弟、継母の生活を背負いながら試作にも励んだ石垣りん。 昭和の生活の明るさや遣る瀬なさの描写の合間に、彼女の自省に関する記載が繰り返し出てくるところも好きだった。 出征する彼女の弟に叔母が「おまえ、決死隊は前へ出ろ、と言われて、はい、なんて、...
14歳から定年まで働き通し、病気の父や弟、継母の生活を背負いながら試作にも励んだ石垣りん。 昭和の生活の明るさや遣る瀬なさの描写の合間に、彼女の自省に関する記載が繰り返し出てくるところも好きだった。 出征する彼女の弟に叔母が「おまえ、決死隊は前へ出ろ、と言われて、はい、なんて、まっ先に出るのではないど」と言ったことの驚きを後年振り返った際の記述。 “私が聞き捨てたはずのことばを耳が大切にしまっていて、今日でも、何かの暗示のようにとり出して見せるのは、それが、ほんとのひびきをもっていたからだと思われます” “私は、権力とか常識のとりこになり、そういう真実の言葉を、いつも勝ち得ないで生きているのではないのか?と時々心配いたします” (p.222) “終戦を境にして、すっかり目をさましたように思ったのも、アテにはならないようです。現在、違った状況のもとで、私はやはり、同じように愚かだろう、と思うからです。” (p.223) 残念ながら私は詩を理解する感性がないのだけど、この本に収録された詩のなかでは原爆被災写真によせて書かれた「挨拶」が響くものがあった。
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そこに虹があるとして、詩を書くということは虹を描くことではなく虹をさし示している指を描くことだというような文章をきっかけに読み始めた。 読んでみると、ひとりの価値観?みたいなものが割と近しくて(電車の定期的な音に人気を感じたり程度だけど) 心なしか自身と重ねて等身大の姿勢で読め...
そこに虹があるとして、詩を書くということは虹を描くことではなく虹をさし示している指を描くことだというような文章をきっかけに読み始めた。 読んでみると、ひとりの価値観?みたいなものが割と近しくて(電車の定期的な音に人気を感じたり程度だけど) 心なしか自身と重ねて等身大の姿勢で読めるし、心強いし、14-5歳から銀行で働く継続的な鍛錬さは素晴らしい。 結婚しなかったこと、女性だから「偉くならなくて済む」ことへの安心感を言葉にしてくれること、歳を重ねること、鳥に餌をあげてしまう身勝手さの自覚と少しの図々しさ、赤の他人でもお互いに孤独があることでわかちあえること、心に沁みた。 エッセイを読んでから詩を読むと(確か「くらし」という詩)その人生として行き着いた先に出た涙やひとらで歳を重ねたことによる寂しさと開放感がうかがえる。これまで、言ってることは理解できる詩、何に感動したか言語化できる詩、にばかりであってきてしまったけど、久々に、それができない、少し飛躍した絵本のような詩に出会えてよかった。 須賀敦子もある種また逞しかったけど、また別の方向の逞しさがある。
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