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見えない星空に最後の恋が輝いている TO文庫
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見えない星空に最後の恋が輝いている TO文庫

白石さよ(著者)

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見えない星空に最後の恋が輝いている TO文庫

715

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 TOブックス
発売年月日 2023/02/01
JAN 9784866997568

見えない星空に最後の恋が輝いている

¥715

商品レビュー

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2026/02/01
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「見えない星空に最後の恋が輝いている」という言葉が、この物語全体を象徴しているように思えた。主人公の穂乃香と悠斗の恋は、大学の図書館という静かな場所から始まる。天文学を志す悠斗と、司書を目指す穂乃香。交わることのない学科に所属する二人が、星の本を探していた穂乃香の不注意からぶつかり、荷物が入れ替わるという、どこかドラマのような出会いを果たす。ありふれたシーンではあるが、だからこそ読者は自然に物語へ入り込める。日常の延長線上にある偶然が、後に二人の運命を大きく揺らすきっかけになるのだと思うと、その描写のさりげなさがむしろ魅力的だった。 さらに意外だったのは、二人が同じテニスサークルに所属していたという共通点だ。運動神経の良い悠斗と、運動が苦手な穂乃香。合宿での練習風景は、二人の距離が縮まっていく過程を丁寧に描き出している。悠斗が穂乃香に真摯にコーチをする姿勢は、単なる優しさではなく、彼女の努力を尊重するまなざしがあった。穂乃香もまた、できない自分を恥じるのではなく、少しでも上達しようと必死に食らいつく。その姿が読者の胸を打つ。恋が芽生える瞬間とは、特別な出来事ではなく、こうした小さな積み重ねの中にあるのだと気づかされる。 合宿の最後の夜、二人は流星群を眺める。この場面は物語の中でも特に印象深い。悠斗にとっては、星を追いかける夢の象徴であり、穂乃香にとっては、これから少しずつ失われていく視界に刻みつけたい最後の光だった。穂乃香が抱える発性の難病は、彼女の未来を静かに蝕んでいく。視力が失われていく恐怖と、それを悠斗に伝えられない苦しさ。彼女が真実を隠したのは、悠斗の夢を奪いたくなかったからだ。愛しているからこそ、別れを選ぶという残酷な決断。その痛みは、読者にも深く突き刺さる。 大学卒業の日、穂乃香は別れの手紙を残し、悠斗の前から姿を消す。そこから七年の歳月が流れる。完全に光を失い、白杖を手に生きる穂乃香は、点字通訳者として成長していた。視力を失ってもなお、学び続け、誰かの役に立とうとする姿には、胸が熱くなるほどの努力と覚悟があった。もし自分が同じ立場だったなら、ここまで強く生きられるだろうかと考えさせられる。 物語のクライマックスでは、悠斗から届いた手紙が再び二人を結びつける。穂乃香は見えない世界の中で、手探りのように悠斗を探すが、その道のりは容易ではない。そんな中、悠斗がプラネタリウムを携えて各地を巡っていることを知り、彼を追う決意を固める。星を追いかける男と、光を失った女。二人の再会は、まるで運命が再び軌道を交差させた瞬間のようだった。 ただ、再会の場面では穂乃香の心情描写がもう少し欲しかった。七年という歳月の重み、失ったものと得たもの、そして再び愛を向けられることへの戸惑いと喜び。その複雑な感情がもっと描かれていれば、読者はさらに深く共感できたのではないかと思う。 それでも、悠斗の手紙に込められた「今でも穂乃香を愛している」という揺るぎない想いは、読む者の心を強く揺さぶる。穂乃香以外の誰かと生きる未来を、彼は一度も想像しなかったのだろう。その決意は、まるで見えない星空の中でひときわ強く輝く最後の恋のようだった。愛とは、ただ寄り添うことではなく、相手の人生を尊重し、離れてもなお想い続ける強さなのだと、この物語は教えてくれる。 読み終えたとき、悠斗のように誰かを深く想い続けられる人間でありたいと強く感じた。穂乃香のように、困難の中でも前を向き続けられる人間でありたいとも思った。二人の恋は決して派手ではないが、静かで、深く、そして確かに輝いている。見えない星空に浮かぶ最後の恋は、読者の心にもそっと光を灯してくれる。

Posted by ブクログ

2025/07/01

純愛ラブストーリーもたまにはいいなぁと。リアリティの強い描写もあってかみるみる惹き込まれ、最後まで飽きずに読めました。

Posted by ブクログ

2024/06/04

失明してしまう…という大変な状況の中で、 こんなにも純粋な若者たちがいるのだと思うだけで、心が温かくなりました。 幸せになって欲しいです❤️

Posted by ブクログ