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アーレントと革命の哲学 『革命論』を読む
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アーレントと革命の哲学 『革命論』を読む

森一郎(著者)

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アーレントと革命の哲学 『革命論』を読む

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 みすず書房
発売年月日 2022/12/17
JAN 9784622095545

アーレントと革命の哲学

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2024/01/18

https://www.msz.co.jp/book/detail/09554/ 森 一郎「誕生,行為,創設 アーレント『革命論』における「始まり」について」 https://www.iwanami.co.jp/book/b453884.html

Posted by ブクログ

2023/03/08

アーレントの「革命論」のドイツ語版からの翻訳者による解説本。 ということをはるかに超えて、エキサイティングな本だった。 アーレントの議論、とくに歴史に関連する議論は、いわゆる歴史学的な解釈からは問題が多いし、哲学者の解釈についても独創的というか、我田引水な解釈もある。そのあた...

アーレントの「革命論」のドイツ語版からの翻訳者による解説本。 ということをはるかに超えて、エキサイティングな本だった。 アーレントの議論、とくに歴史に関連する議論は、いわゆる歴史学的な解釈からは問題が多いし、哲学者の解釈についても独創的というか、我田引水な解釈もある。そのあたりを検証していくと、わけがわからなくなってしまうのだが、この本では、そこは一旦わきにおいて、アーレントがなにを言わんとしているのかということテキストを丁寧に内在的に読むことで、アプローチしている。 「革命論」は、英語からの翻訳「革命について」も読んだし、解説書も読んだことがあるので、ある程度、理解しているつもりであったが、大きなところで読み取れていなかったこともたくさんあって、目から鱗の解説であった。 それ以上に、この本を特別のものにしているのは、アーレントの「革命論」の「憲法論」の議論をとおして、日本の改憲問題にせまっていくところで、もちろん政治的なコンテクストが違うところも大きいのだが、戦争後の国際的な政治環境のなかでアメリカから与えられた「憲法」という、アーレントのいう「憲法」とはまったく出自の違うものであるにもかかわらず、その議論のレンズを通すところで、見えてくることも多いことに驚きを感じた。 アーレントは、議論の正確性はあまりない、ヨーロッパの古典教養たっぷりの皮肉たっぷりの変なおばさんで、政治的な意見については、他社の意見についてはその現実性のなさを批判するのだが、自身の意見についてはとてつもなく理想主義的だったり、世間の常識とは大きくはずれた暴論だったりする。にもかかわらず、どうしてこんなにその議論に惹かれているしまうのだろうか?不思議だ。

Posted by ブクログ

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