商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 晶文社 |
発売年月日 | 2022/12/17 |
JAN | 9784794973436 |
- 書籍
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学校するからだ
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学校するからだ
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複数の高校で非常勤講師を務める先生の著書。学校を「先生が教え、生徒が学ぶ」という一方通行の場ではなく、「さまざまな会話、体育だけでない動き、阿吽の呼吸、授業という舞台に立つ人間の演技」など、体を使って表現したり感じたりする場と位置付け、考察している。中等教育では、規範を教えること...
複数の高校で非常勤講師を務める先生の著書。学校を「先生が教え、生徒が学ぶ」という一方通行の場ではなく、「さまざまな会話、体育だけでない動き、阿吽の呼吸、授業という舞台に立つ人間の演技」など、体を使って表現したり感じたりする場と位置付け、考察している。中等教育では、規範を教えることが中心だが、教えた後の生徒は、これまでと異なる変化した個人となるはずであり、規範を超えた人になるわけで、かなりの矛盾を孕んでいる。一見、確固たる仕組みのようで実は危うい先生ー生徒という人間関係、バランスの上に成り立っているのである。こういう立場から見直すと、学校って実に興味深い場所であり、高校生の相手をすることも増えていることから、とても参考になる一冊だった。いろいろ試してみたい。
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それなりの期間を生きてきた人は、自分というものを持っている。著者もそうなのだが、彼は批評家という立場でもあるのであって、そういう意味では感覚を言葉にする技術にはたけている。そんな彼が教師という立場から、学校というものを批評する。教育論、というのとは違う気がする。いろいろと語られて...
それなりの期間を生きてきた人は、自分というものを持っている。著者もそうなのだが、彼は批評家という立場でもあるのであって、そういう意味では感覚を言葉にする技術にはたけている。そんな彼が教師という立場から、学校というものを批評する。教育論、というのとは違う気がする。いろいろと語られているが、おもしろいのは、そこにいる人たちについての描写だ。 この本の中で試みられているのは、人や出来事と接したときに、著者自身が受けた印象や感覚といったものを、自分の考え方や知識といったものをもとに批評しつつ、なにかを受け入れたり発見したりするという工程だ。それは未知の体験、カオスであったものを丁寧に受け入れて分析することによって、自分の言葉で表現するという作業だと思う。 本になるようなクオリティになっているのは、彼が批評家という職業でもあるからなのだが、我々素人も自分の感覚を掘り下げて言葉にしてみるのは大切なことだと思う。 冒頭で述べられている「自分が生きられる場所についてしっかりと足もとから考えながら、少しずつ言葉を練り上げていくことが、まずは批評の条件ではないか。だとすれば、批評の言葉とは自分が生きられる空間の感触とともになければ嘘ではないか」。これは著者が批評家だからこういう言い方になるのだが、人は、それぞれ自分の生きる現実に対して、マインドフルネスに接して解像度を上げていく必要がある。そうすることによってはじめて見えてくるものというのがあると思う。
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著者と同じ職に就いている自分にとって、とても面白いエッセイ?評論?だった。 学校という現場は画一的な教育を施し、同じような人を増産していくような場所だと言われることも多いけれど、実際は様々な人が様々な思いを持ちながら毎日を過ごしている。「その違いも大切にしていこう」と著者の矢野...
著者と同じ職に就いている自分にとって、とても面白いエッセイ?評論?だった。 学校という現場は画一的な教育を施し、同じような人を増産していくような場所だと言われることも多いけれど、実際は様々な人が様々な思いを持ちながら毎日を過ごしている。「その違いも大切にしていこう」と著者の矢野さんが言っているように読んでいて思った。
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