商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2022/12/15 |
JAN | 9784103548614 |
- 書籍
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死刑のある国で生きる
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死刑のある国で生きる
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商品レビュー
4
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死刑について、諸外国と日本との現状を徹底的に取材したのが本書です。死刑は人権侵害にあたるからと死刑を廃止した国がある一方、死刑はあったほうがいいと国民の8割が感じているのが日本です。 全体を通して感じたのは、被害者遺族の取材があまりできていなかったのかな…加害者家族に対して...
死刑について、諸外国と日本との現状を徹底的に取材したのが本書です。死刑は人権侵害にあたるからと死刑を廃止した国がある一方、死刑はあったほうがいいと国民の8割が感じているのが日本です。 全体を通して感じたのは、被害者遺族の取材があまりできていなかったのかな…加害者家族に対しての取材は結構できているのに…と。被害者遺族が大事な家族を殺害された事件を思い出しジャーナリストに語るのは難しいし、それだけ心の傷が深いんでしょうね…。本書で取り上げた事件の加害者は、罪を認め受け入れてしかも悔いている加害者ばかり…しかも、事件前も大きな問題もなかったのに…と、加害者に筆者が肩入れしているかのようにとれてしまいました。 でも、数は少ないんですが取材に応じてくれた被害者家族もいて、その悲しみはとても大きなものでした…。死刑というより、死刑に至るまでの期間、苦しみ抜いてほしい…そのために死刑は必要、そこが日本と欧米との違いなんでしょうね。ここまで宮下洋一さんの著書を読んできて、とっても重い気持ちになりました…。でも、知らなければ知らないままで過ぎていたでしょう…。そう思うと、こいうことも知ることができたこと、良かったと思いました。
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アメリカ、フランス、スペイン、日本等世界の死刑囚、遺族、死刑制度関係者を取材する事で制度そのものを問いかける本。国は違えど長期刑よりは早く処される方が良いと考える囚人も何人かいて興味深い。 人を殺して8年で出所して遺族の近所に住む事を受け入れる村もあったが、自分としては死刑囚に長...
アメリカ、フランス、スペイン、日本等世界の死刑囚、遺族、死刑制度関係者を取材する事で制度そのものを問いかける本。国は違えど長期刑よりは早く処される方が良いと考える囚人も何人かいて興味深い。 人を殺して8年で出所して遺族の近所に住む事を受け入れる村もあったが、自分としては死刑囚に長く苦しんでもらいたいという日本の遺族の方の言葉が偽りのない心情だと思う。フランスの有名な爺さんが死刑制度を否定されていたが著者が指摘する様に死刑制度の無い代わりに現場で射殺されまくったり、犯罪が増加するのは果たして如何。 本書とは関係ないが、日本の女子高生コンクリート殺人事件で加害者達は少年だったため今は娑婆に出てきて人生を送っている。死刑制度を無くした場合に償ったとはいえこの様な方々が更に娑婆に戻ってくるだろう。「納得」ができるのか非常に疑問と言わざるを得ない。 冤罪問題があるし被害者が殺されても仕方の無いなような奴とか例外もあるだろうから当分決着がつかない気もする。過激ではあるが1秒たりとも精神状態が落ち着かない様な苦しむシステムとか死刑制度に変わるモノが無いと遺族は納得しないだろうし。
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面白かった。 死刑を何を目的に行うべきかがちゃんと問われていて、考えさせられる。それゆえに、自分としても死刑には反対も賛成も出せないなと。
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