商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 小学館 |
| 発売年月日 | 2022/12/13 |
| JAN | 9784092906464 |
- 書籍
- 児童書
ガリバーのむすこ
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ガリバーのむすこ
¥1,650
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商品レビュー
4.3
8件のお客様レビュー
作者は戦争をテーマに、読みやすい作品に仕上げている。子どもからおとなまで家族で本作を読み、一緒に戦争のことを考えるきっかけになれれば、と思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
マイケル・モーパーゴさんの作品は大好きでたくさん読んでる。ほとんどの本が戦争が背景にある。 今回の『ガリバーのむすこ』も同じで、アフガニスタンに住む少年オマールは戦争のせいで爆撃で父を亡くし、妹も行方不明になった。難民となり、イギリスへ向かうが途中で船が転覆し気を失う。気がついた時は体を動かそうと思っても動かせない。自分の体の上には小さな人が立って分からない言語で話してくる。本当にガリバーみたいなお話。そこではオリバーはガリバーの息子として接せられることになる。 戦争は大切な人が死に誰も平和にならない。戦争は起こすべきではないことが、この作品を通し感じられた。それと共に作品の中に登場する人々の関わりが温かく、優しくなれるような気持ちにもなった。やっぱりマイケル・モーパーゴさんの作品は好き。
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母さんと別れ、ボートに乗り込んだ難民の少年オマールがたどり着いたのは小人の国だった。そこは、300年前に「ガリバー」が訪れたリリパット国で……。とびきり楽しいお話の中に平和を実現するための鍵を閉じ込めた、今読んでおきたい作品。子どもたちにぜひ手にとってほしい。 「まるで病原菌の...
母さんと別れ、ボートに乗り込んだ難民の少年オマールがたどり着いたのは小人の国だった。そこは、300年前に「ガリバー」が訪れたリリパット国で……。とびきり楽しいお話の中に平和を実現するための鍵を閉じ込めた、今読んでおきたい作品。子どもたちにぜひ手にとってほしい。 「まるで病原菌のように、戦争はあらゆる人間をほろぼす。その病気を治療する薬は善意と思いやりと理解しかないと、ガリバーはいっていました。」 ーーーーーーーーーー 奇想天外な設定で面白さを出した賑やかな話なのかなぁと思いながら手にとったが、さすがマイケル・モーパーゴさん。面白さの中に心にズシリと響くものを描いている。特に、リリパット国とブレフスキュ国の間に平和の橋をかけたガリバーの力の込もった言葉と行動は、今まさに世界が直面している問題と重ねながら読まざるをえず、ぐいぐい引き込まれた。 「難民」であるアフガニスタン人の主人公オマールが抱える寂しさや困難も身に沁みる。だからこそ、「帰る家のある幸せ」や「家族と共に暮らせる幸せ」を確かに実感することもできた。母と同じボートに乗れずに別れなければいけない序盤の場面は胸が痛むが、それがクライマックスの幸せにしっかり結びついていくところもいい。 手こぎボートで単独世界一周に挑戦するジェイジェイに助けられたオマールと小人たちが、摩訶不思議な体験を後日談としてジェイジェイに語る構成もとても楽しい。第4章までが後日談。そしていよいよ第5章で、ジェイジェイとともに、オマールのこれからの人生を切り拓いていく場面に立ち合うことができたのは嬉しい体験だった。 「わたしたちは、おたがいのことを思って生活しなくちゃいけない、そうですよね?」とジェイジェイが語る場面は、そこまで読み進めてきた読者にしかわからない重みがあった。
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