商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2022/12/07 |
JAN | 9784065291788 |
- 書籍
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影と踊る日
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影と踊る日
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幼少の頃に犯した罪を償う機会がないまま、過去を封印してしまった女警官、澪が特殊詐欺事件に挑む。 幼少の頃に犯し、償う機会が与えられなかった罪。 大人になって、警察官として生きる鈴山澪の前に、 過去の闇が姿を現す。 終始、息が詰まるような物語だった。 息苦しく、辛い。 人は罪...
幼少の頃に犯した罪を償う機会がないまま、過去を封印してしまった女警官、澪が特殊詐欺事件に挑む。 幼少の頃に犯し、償う機会が与えられなかった罪。 大人になって、警察官として生きる鈴山澪の前に、 過去の闇が姿を現す。 終始、息が詰まるような物語だった。 息苦しく、辛い。 人は罪を犯したら、償わなければならない。 そうでなければ、死ぬまで苦しむことになる。 こういうテーマで、息苦しくないわけがないではないか。 恋人が特殊詐欺にあい命を絶つという、 辛い経験をした高齢の女性と知り合ったことがきっかけで、 澪は、特殊詐欺事件の真相を追うことになる。 上にたてついたり、一人で突っ走ったりと、 かなり、イタいキャラなんだが、 タフでも、スーパーウーマンでもない、 それでも、過去に闇を抱える女として、 事件の解明に挑む、肝の据わった女警官になったと、 最初の頃は、澪のキャラにイライラさせられたが、 後半に行くにしたがって、感情移入できるようになった。 警官でいることを辞めない彼女の、 一皮むけた活躍を、また、見てみたいものである。
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特殊詐欺対策としてテレビにも出演する新潟県警刑事の鈴山澪。知り合いの青年が失踪したことを受け、個人的に調査するもその裏には大きな事件が潜んでいた。謹慎処分となり警察を辞めることを覚悟しながらも捜査を進める彼女がたどり着く真相とはどのようなものなのか。そして彼女自身が抱える過去の罪...
特殊詐欺対策としてテレビにも出演する新潟県警刑事の鈴山澪。知り合いの青年が失踪したことを受け、個人的に調査するもその裏には大きな事件が潜んでいた。謹慎処分となり警察を辞めることを覚悟しながらも捜査を進める彼女がたどり着く真相とはどのようなものなのか。そして彼女自身が抱える過去の罪は何なのか。スリリングながら重苦しさも感じる警察ミステリです。 事件の様相もさながら、澪が抱えている過去が気になります。そして他の登場人物にも過去を抱えている人が少なくはなく、「地獄はどこにでもある」という言葉が痛々しく感じました。それでもその地獄から這い上がり生きぬく人たちは逞しく頼もしく思えますが……しかし楽ではないですよね。誰もが影を抱えながら、その影とうまく折り合いを付けなくてはならない、その厳しさを感じました。
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Amazonの紹介より 認知症の高齢女性を助けた青年が水死体で発見された。 鈴山澪は事件の背後に悪名高い刑事の存在を探り当てる。 不審な動きを見せる刑事は何を追っているのか? 特殊詐欺の闇を抉り出す渾身の警察小説! 心優しき青年はなぜ殺されなければならなかったのか? 新潟県警に勤...
Amazonの紹介より 認知症の高齢女性を助けた青年が水死体で発見された。 鈴山澪は事件の背後に悪名高い刑事の存在を探り当てる。 不審な動きを見せる刑事は何を追っているのか? 特殊詐欺の闇を抉り出す渾身の警察小説! 心優しき青年はなぜ殺されなければならなかったのか? 新潟県警に勤務する鈴山澪は地元のテレビ番組で、特殊詐欺対策啓蒙コーナーを担当している。 共演者の麻子は、恋人を詐欺被害で亡くしていた。ある日、麻子は生放送で、未だに捕まらない 犯人への憎しみを口走って炎上する。 一方、澪の友人で、大雪の日に認知症の高齢女性を保護して表彰された青年がいなくなる。 その件に絡んで謹慎となった澪は行方を探し、富山の海岸で変わり果てた姿を目にする。 辿りついた防犯映像には地元暴力団との交際が噂される刑事の姿が……。 警察組織に背を向けて事件を追う澪は、いつしか、封印した自らの過去に踏み込んでいくことに――。 新潟を舞台に、ある特殊詐欺に絡んだ出来事を追っていくのですが、主人公の芯の強さが印象的で、特殊詐欺や登場人物の背景など様々な闇を垣間見ました。 穏やか雰囲気で優しそうだと思っていた人々が、実は闇の過去をもっている人ばかりで、衝撃の連続でした。 本当に、ほんの一部しか相手を見ていないんだなと思いました。SNSがある時代だからこそ、本当か嘘か関わらず、色んな情報が蔓延っていて、ネットの恐ろしさを感じました。 作品は単発ものですが、シリーズ化されている⁉︎と思うくらいの安定感がありました。色んなものを掘り下げれば、シリーズ化してもおかしくないと思いました。 新潟を舞台に他県との対立や闇を抱える登場人物の描写が上手く表現されている印象がありました。 特に主人公の女性刑事や高齢女性の内なる憎しみを抱えた表現は、丁寧に描かれている印象でした。 他の神護作品を見てみると、江戸川乱歩賞受賞作「ノワールをまとう女」がありました。 こちらも読んだことがありますが、ダークをまとう女性の雰囲気の表現が印象深かったので、なるほどと思いました。 特殊詐欺によって、人生を狂わされた人達。その憎しみは想像以上だと思います。一応、事件解決しますが、なんだかモヤモヤ感が残りました。 なにをやっても、報われない。題名の「影と踊る日」。その意味に深いなと考えさせられました。
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