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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | カンゼン |
発売年月日 | 2022/11/14 |
JAN | 9784862556684 |
- 書籍
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聞き書き世界のサッカー民
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聞き書き世界のサッカー民
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知りたい出来事から逆算して人を探そう。 はじめに で書かれている金井さんの得意技。金井さんを唯一無二にするスキル、いや圧倒的個性。忘れたくない秀逸なインタビュー。たまたまかもしれない出会いを堅固な関わりとしてロックする金井さんに痺れる。ので細かいメモを残す。 イタリアのティフォージ,チフス患者と呼ばれる熱を患うようにしか見えない熱狂的サポーターのティノさん,お母さんは女だっていろいろあるんだから男が外に出かければいろいろあるのが当たり前と。そしてゴッドファザーのように、イタリアでは家族や同じ街,団地に暮らす人々が共同体,家族のように助け合い支え合っている,当たり前のように!! ブラジル移民のお孫ちゃんであるクラウジオさん。移民した親祖父母世代がしっかりとブラジルで生活基盤持ちブラジルの人らしく暮らしている様子がわかる。そしてまたクラウジオさんは日本に来て日本の暮らしや仕事ぶりを覚え、念願の推しチームと日本で会うこともできたそうだ。 1976年南アのソウェト蜂起の年にソウェトでうまれたサンディレさん。素足でボールを蹴る少年時代。10代の頃は反アパルトヘイトのデモとトイトイというダンスとコールアンドレスポンスで抗議する行動の毎日。ついにマンデラの解放、ソウェトのスタジアムでマンデラ解放歓迎集会,マンデラのソウェトへの帰還、、、その後のマンデラ大統領誕生、アパルトヘイト終焉で変わったこと得たものは、言論と表現と行動の自由と微笑むサンディレさん。羨ましくないか、我々カネにあかして名誉白人なども侮蔑されながらそれを喜び、日本では社畜,忖度の民。アパルトヘイトに同情していたかもしれないが同情されるのは我々だろう、、、そして金井さんは南アサッカーにおける呪術師の重要性まで掘り当てるのだ。脱帽。 マレーシアのハクさん。サポーターグループは4000人以上の大所帯,イスラムの教えを守る大軍団は礼儀正しく挨拶し歌いスタジアムで応援する。イスラムの教えだけではなく、喧嘩や警察とのトラブルから学びの結果らしいということも,今のアップデートされ裕福なマレーシアさもありなんと思う。 番外編の日本人,ジョホールバルの芝生の達人廣井功一さん、海岸しかもジョホールでいきなり起業のかっこよさ。 メキシコチワワ州のロヘリオさんは麻薬戦争の激戦地フアレスのサッカーファン、真面目な仕事性格キリスト教の信仰も厚いが麻薬戦争の巻き添えになり左目を撃たれるとは。前向き不屈の,あくまで助け合い精神で生きる男。ユニセフ支援金と寄付で運営するfutbol mas という移民の子どもにサッカー教えるNGO。グリーンカードブルーカードで子どもたちを褒めて育てる。このような真摯で苛烈な人がおられて、サッカーをネタに金井さんがこの人を知り巧みなコミュニケーションで素敵な話生死に関わる稀有な身の上そんな話を聞き出し日本で漫然と暮らす私がそれを読めるなんて奇跡だろ。 イランの女性、父親の素晴らしい人格で女性ながらイランでやりたいようにやり,生きたいように生きる。淡々としているがほんとは大きな負担,さまざまな苦労があるだろうと察する。金井さん曰く、自由を与えられている私らよりよっぽど意思的に生きている。この出会いからイランの女性を書いた本に繋がるのかな,と思うと本当に自由に生きる,自由な意思を実現する金井さんとゴルロフさんに乾杯!って叫びたくなる。
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ページが白すぎて目が痛かったけど、かわいいイラストと、複雑なお国事情や人物の背景が簡潔に書かれていて、気軽に読めます。 しかし、そこには極めて深刻な事実があふれている。内戦、ギャング、宗教、階級、そんな日常でのサッカーをチームを応援する人たちが描かれている。 例えば番外編の2つ...
ページが白すぎて目が痛かったけど、かわいいイラストと、複雑なお国事情や人物の背景が簡潔に書かれていて、気軽に読めます。 しかし、そこには極めて深刻な事実があふれている。内戦、ギャング、宗教、階級、そんな日常でのサッカーをチームを応援する人たちが描かれている。 例えば番外編の2つだけでも発見がある。マレーシアでピッチの芝を管理する日本人の章から知るマレーシアの王様のこと、J2でプレーする元ノルウェー代表選手の章から知る、ノーベル平和賞のデニ・ムクゥゲのこと、コンゴ内戦のひどい話し。 サッカーを発端に、世界の文化や今が知れる素敵な一冊!
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W杯に合わせて刊行された、世界の熱狂的サッカーファンをイラストまじりで紹介したタイムリーな本。楽しく読みながら差別、貧困、格差など世の中の矛盾を考えさせられる、さすが金井真紀。
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