商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2022/11/14 |
| JAN | 9784480511454 |
- 書籍
- 文庫
ブラッドランド(下)
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ブラッドランド(下)
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
『ブラッドランド(上)』のレビュー にまとめる。
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「価値在る本」と思った上巻を読了後、ゆっくりと読み進めた下巻である。 上巻で扱われた事項の後の時期の経過が扱われているのだが、それらに加えて、全般的な内容の要約や、本書の研究に取り組んだ経過や、発表後の反響と、それに関して考えた事等の纏めに相当する部分が在り、非常に読み応えが在っ...
「価値在る本」と思った上巻を読了後、ゆっくりと読み進めた下巻である。 上巻で扱われた事項の後の時期の経過が扱われているのだが、それらに加えて、全般的な内容の要約や、本書の研究に取り組んだ経過や、発表後の反響と、それに関して考えた事等の纏めに相当する部分が在り、非常に読み応えが在った。本書は2010年頃に最初の版が送り出され、そこから加筆が入り、その加筆が入ったモノが翻訳されて送り出されているのである。 上巻からの「続き」として、第2次大戦末期迄の1940年代の事柄、そしてスターリンが他界する1953年頃迄の事柄が綴られている。更に所謂「冷戦期」に該当する時季に纏わる事柄も在る。「ユダヤ」を巡る事柄の根深さに、正直驚く一面も在った。 驚かされるのは1940年代の恐るべき様相だ。個人的な見聞だが、第2次大戦の時代のドイツが有していた「強制収容所」の跡地、遺構や再現した建物や様子を紹介する展示が在る場所を訪ねたことが在った。その「強制収容所」というのは、酷い状態で多くの人達が収容され、強いられて労働をしたが、とりあえず生き残りが居た場所である。が、「連れて行って即座に殺す」という場所も在ったのだそうだ。その「即座に殺す」という場所は、「強制収容所」と違う感じなのだ。本当に列車か何かで「連れて行く」というより「運び込む」という様相で、問答無用でいきなりガス室に放り込んで殺してしまうというのだ。生き残りは居ない。本書にはその辺りが詳しく説かれている。 第2次大戦の頃や、その少し前の所謂「戦間期」というような時代、現在の国々の国境とは異なる国境の様子であった。そういう関係上、現在の「〇〇国の…」という枠組みに入り悪い部分が多々生じる。そうした地域での色々な出来事に関して、現行の国々で「〇〇国の歴史」というようなことを語ろうとする時に詳しく顧慮しないような、或いはそう出来ないような様子も生じ、必ずしも仔細が伝わらない面が在るようだ。それを拾い集めてみようとした結果、本書で言う「流血の地」、「流血地帯」という様相が浮かび上がってしまう。 長きに亘って、見詰めていたようでいて、実は今一つ顧みられていなかったのかもしれない事柄を丁寧に拾い集めようとすると、本書のような「流血地帯」という様子が浮かび上がる。本書は幾つかの様子を取上げて比較をするというような内容ではない。飽くまでも拾い集めた事実を伝えてみようとする内容である。「X万人が生命を失った」というように言う場合の「X万人」という「数字」に留まらず、僅かに伝わる「〇〇に住んで居たXXX・XXXが」と、僅かに伝わる誰かが書き残したようなモノも取上げ、「現にそこに在った生命」が砕かれてしまったということに真摯に向き合おうとしている。一貫したそういう筆致に心揺さぶられながら、ゆっくりと読み進めることになった。 昨今、ウクライナの地が揺れ続けているというようなことも伝わる。“モザイク”のように色々な要素が集まった複雑な地域であるとは承知しているが、そういうことに関する理解が本書を通じて少し深まったと思う。同時に、途轍もない苦難を乗り越えて最近の様子が在ることに想いが巡る。捉え方、捉えている情報の内容に疑義は在っても、多くの人達が「過去の膨大な人命の犠牲の上に、今日の安寧が在るので、感謝や敬意を表するべきである」という程度に考えていることも事実には違いないと観ている。そういうことで、歴史を知りながら考え、尊い平和に想いを巡らせなければならないのであろう。 ヒトラーやスターリンという人物や、彼らの時代に関心が無いのでもなく、色々なモノを読んではいるが、本書はその何れよりも詳しく「流血」の状況が纏まっている。「必読書」かもしれない。
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ホロドモール、カティン、ホロコースト、レニングラード包囲。バビ・ヤール、ワルシャワ蜂起、アウシュヴィッツ、トレブリンカ、それぞれの単語は聞いたことある、意味も何となくは分かる、自分の中でつながってなかったなぁ、と痛感。 ソ連→ドイツ→ソ連に占領され、都度ユダヤ人、ポーランド人、ウ...
ホロドモール、カティン、ホロコースト、レニングラード包囲。バビ・ヤール、ワルシャワ蜂起、アウシュヴィッツ、トレブリンカ、それぞれの単語は聞いたことある、意味も何となくは分かる、自分の中でつながってなかったなぁ、と痛感。 ソ連→ドイツ→ソ連に占領され、都度ユダヤ人、ポーランド人、ウクライナ人、ベラルーシ人、バルト三国人が強制収容所送りだったり虐殺されたり、生きるも死ぬもろくに理由なんかなくすべてが不条理、個別事案に深入りせず筆致が冷静なだけに不条理さが際立つ。
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