さよならのモーメント &.Emo C

仁嶋中道(著者)

• 販売会社／発売会社: 海王社
• 発売年月日: 2022/11/18
• JAN: 9784796415590

商品レビュー

2024/01/04

ゆっくり丁寧なお話で幽霊ものとしては目新しさはないけど三者ともに素敵なキャラでどの関係も応援したくなりました。恋人になってもキスどまり…BL初心者でも安心してすすめられる(笑)
両片想いだった亡き親友が見える(憑依できる)高校生を拾った時計修理やさん。高校生は毒親&親友に裏切られ自殺しようとしたところを幽霊に止められる。

高校生は二人を見守り、幽霊氏も二人を見守り…という。三人の奇妙な同居生活。

2023/01/17

自殺未遂の男子高校生に取り憑き保護を求めて来たのは、半年前に事故で亡くなった幼馴染だった。 やり残したことがある幽霊と、身体を貸す高校生と、幼馴染の死を引きずったままのトライアングルBL。

両片想いのまま死に別れてしまった幼馴染間のやり取りや距離感、高校生の母と親友(だと思っていた同級生)からのキツい仕打ち、三人での穏やかな生活と日々刻々と未来へ流れていく時間……それぞれの感情や空気のグラデーションが鮮やかに描写された一冊でした。

コミコミ有償特典小冊子は『本編後の司の密かな決意』のようなもので、ただ単に三角関係にあるわけじゃなく、司にとって『大切な人』である春哉と亮輔のために出来ることをこの先も考え続けていく司の果てしない健気さに、『二人のため』とは言え、改めて『彼らはずっと三人である』という固い繋がりを見たようで ぐっと来てしまいました。それは家族というのよ。
二人は二人の時間を与えられても、長く生きて欲しい願いとは別に、いつかまた三人揃う日も楽しみにしていることでしょう。
ここまで読んでしまったら、それはもうこの評価でも良くない……？ の＋★1。

2022/11/19

【大丈夫。俺が絶対ふたりのこと繋ぎますから（司）】

エロス度☆

自殺未遂の高校生・司、片想い相手だった亮輔の死を引きずる春哉、春哉に想いを告げられずにこの世を去った亮輔。

2人の人間と1人の幽霊による奇妙な共同生活、生と死が繋ぐ葬送ラブストーリー。

司の毒親、クズい同級生の存在が胸糞案件でしたが、亮輔の姿が視えて自分の体に憑かせることで春哉との繋ぎ役となる司が、春哉を好きになってしまったり、2人に見守られながら成長していくのが尊い。

春哉には視えないけれど彼を傍で優しく愛しく見つめる亮輔や司の前で弱さを曝け出す春哉、そして3人が迎えた結末で涙腺大崩壊でした……。