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太陽の子 日本がアフリカに置き去りにした秘密
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太陽の子 日本がアフリカに置き去りにした秘密

三浦英之(著者)

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太陽の子 日本がアフリカに置き去りにした秘密

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2022/10/25
JAN 9784087817218

太陽の子 日本がアフリカに置き去りにした秘密

¥2,750

商品レビュー

4.6

22件のお客様レビュー

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2024/07/11

海外特派員としてのルポの書き方(自己開示して丁寧に取材過程を綴る)、テーマが勉強になった。やはり英語は大前提。日本人協力者がいたからできたことで、彼がフランス語ができていたらもっと深かった?

Posted by ブクログ

2024/06/14

 「1960年代後半から80年代前半にかけて、日本を代表するある鉱山企業がアフリカ中部の資源国に進出し、巨大な銅鉱山を開設した。鉱山はその後、内戦と経済の悪化によって閉鎖に追い込まれたが、その際、現地に駐在していた日本人労働者とコンゴ人女性との間に生まれた50〜200人の子供たち...

 「1960年代後半から80年代前半にかけて、日本を代表するある鉱山企業がアフリカ中部の資源国に進出し、巨大な銅鉱山を開設した。鉱山はその後、内戦と経済の悪化によって閉鎖に追い込まれたが、その際、現地に駐在していた日本人労働者とコンゴ人女性との間に生まれた50〜200人の子供たちが置き去りにされたとみられている。さらに、その中の一部の赤ちゃんは出生後間もなく日本人医師の手で殺害された…という疑いもある。」  果たしてそれは真実なのか…三浦英之さんは日本人残留児の支援に以前から関わる、フランシスコ修道会の佐野浩子さん、日本カタンガ協会の田邊好美さんの協力を得て、取材から真実を明らかにしていく…。嬰児殺害については誤報であることが判明したが、残された日本人残留児は今も貧困と紛争の中で父親からの連絡を待ち続けている。大半がすでに40歳を超え、家族との対面は父親の年齢的にもタイムリミットに達しようとしている…。   普通に考えれば、日本人残留児たちは、置き去りにされたことをひどく恨んでいるのではないか、置き去りにされたせいで貧しい生活を強いられ差別的な扱いを受けてきたのだから…。でも彼らは恨むどころか、父に会いたいという思いを支えに、むしろ自分たちは日本人だとみな胸を張って答えるんです。なのに…日本人は、その事実をひたすらに隠しているし、認めようともしない…。日本人在留児の彼らは、ただ父親に会いたいだけなのに…。  なんとか、その願いが叶えられないものかな…。だからといって何が私にできるわけではないけれど、この作品を読まなければ、こんなことがあったことを知ることもなかったことを考えると、知ることができてよかったと思いました。三浦英之さんの東日本大震災以外のテーマを扱った作品は初めて手にしましたが、この作品からも熱い思いを感じ取ることができました。

Posted by ブクログ

2024/05/30

コンゴに派遣された日本人男性が現地の女性との間に子供をもうけた末に置き去りにした、それだけではない一冊。コンゴという国の歴史についても簡易にまとめられていて勉強になる。 読み始める前は、日本人男性なんて「俺は家庭のために働いてる」を盾に育児も家事もしないんだから、赤子に愛情も湧か...

コンゴに派遣された日本人男性が現地の女性との間に子供をもうけた末に置き去りにした、それだけではない一冊。コンゴという国の歴史についても簡易にまとめられていて勉強になる。 読み始める前は、日本人男性なんて「俺は家庭のために働いてる」を盾に育児も家事もしないんだから、赤子に愛情も湧かぬまま帰国して得意の事なかれ主義で忘れたふりして過ごしてるんだろう、などと思っていたけれど。実際は赤子の誕生を大変喜び、数年にわたって送金をしていたり、中には約10年後に再びコンゴを訪れて息子と再会し、『日本には別の妻や子どもがいるが、俺はお前を愛している。』と伝えて泣いた父親もいた…。なのになんで会いに行かない!?名乗り出ない!?現地の風習を知っていたはずなのに、その後我が子が泥水をすする暮らしを強いられている苦しみを知らぬ存ぜぬで通して来たの!?なぜ!? この本が広く世に知られることで、再会できる親子が増えたらいいのにと願うばかり。 嬰児殺しは真実でなかった(フランス24はもとよりBBCもあてにならないんだな…)とはいえ、組織ぐるみで子ども達に辛酸を舐めさせたのは事実。 それと、伊藤正孝氏の「記者が現場に行くことの意味」については、広く知らしめられる方が良いのではと思った。「記者たちの目があれば、虐殺はかなり防げると信じるからである。中東アフリカに関するかぎり、大量虐殺は記者の目の届かない密室状態で起きている。」と、凄惨な内戦現場で克明な記録を残し続けた記者自身が体感している。 日本とコンゴの経済格差による歪みもさることながら、現地で子供を作った働き手の男性たちと、幹部たちとの経済格差の歪みにも問題の一端はあったのでは、という気持ちにも。コンゴで働いていた医師が下請け企業の単身赴任者住宅に足を運んで、その粗末な造りに苦言を呈するも総務課の人間から『これでも良い方なんですよ。先生は彼らが日本でどのような暮らしをしているか、ご存知ないでしょ?』と一蹴されたエピソードも胸にずしんとくる。現地の子供達のことはもちろん把握していても、どうせ下働きの男たちの子、と見下した判断をした可能性もあったのでは…と勘繰らずにいられない。 帰国したものの金銭に本当に余裕がなく、送金も渡航も不可能だったという現実もあったのかなぁ。

Posted by ブクログ

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