商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 亜紀書房 |
| 発売年月日 | 2022/09/29 |
| JAN | 9784750517674 |
- 書籍
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わたしは「ひとり新聞社」
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わたしは「ひとり新聞社」
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商品レビュー
4.6
9件のお客様レビュー
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東日本大震災で大きな被害を受けた大槌町において、住民視点で必要な情報を町民に届けるために「大槌新聞」を創刊し、一人で企画、取材、編集、広告、事務等すべてを行い、9年間毎週住民に無料配布し続けた菊池由貴子さん。彼女の人生と、大槌新聞の発行を通して彼女が感じた大槌町の課題、さらに、よ...
東日本大震災で大きな被害を受けた大槌町において、住民視点で必要な情報を町民に届けるために「大槌新聞」を創刊し、一人で企画、取材、編集、広告、事務等すべてを行い、9年間毎週住民に無料配布し続けた菊池由貴子さん。彼女の人生と、大槌新聞の発行を通して彼女が感じた大槌町の課題、さらに、より良い地域および日本のまちをつくるための示唆を私たちに投げかけている。 菊池さんの発行する「大槌新聞」は私が認識する「新聞」とは大きく違い、読み終わった直後は「これは新聞なのか…?」という疑問が頭を占めた。 本書には最初に発行された第1号大槌新聞が掲載されているが、第1号に関しては住民目線で、震災後の大槌のまちづくりが今後どうなるのか、住民が知りたい純粋な「情報」が掲載されていて、個人的にもすごく良い内容だと感心した。 ただ、創刊初期から時間がたって、大槌町について何も知らない住民のひとりだった菊池さんが多くの情報を手にするにつれて、大槌新聞が伝えるものが「情報」だけでなく、「菊池さんが考えるまちづくりに対しての主張」を含む内容に変わっていったように感じた。 この人は現町長が嫌いで前の町長のほうが好きなのかな、旧役場庁舎の解体に反対なんだな等、情報を超えた個人の主義主張が過度に詰め込まれた媒体を「新聞」と呼ぶのだろうか…と本の後半になるにつれ疑問が大きくなった。 ただ、大槌新聞を「新聞」としてではなく、大槌町の一人の住民が書いた「レポート」として理解するならば、彼女の主張はすごく意味のある重要な視点を私たちに伝えてくれていると思う。 特に「震災検証」が充分に行われていないことについては、大きな問題だと思った。苦しくても、責任の所在を明らかにして、次に同じような災害が起きたときに多くの命を守れるよう再発防止に努めることは生き残った人が全うしなくてはならない責務ではないのか。。 小さな町には人材が少なすぎるんだと思う。地元出身の人にこの町のリーダーになってもらいたいという地元の思いは分かるが、この町を良くしていくためには、そういった感情は優先されるべきではないと思った。
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▼ノンフィクションです。筆者さん(菊池由貴子さん)が、実際に岩手県大槌町で、10年だったか、「ひとり新聞社」をやってきた、という記録です。大変に面白かったです。さすが亜紀書房さん。パチパチ。 ▼菊池さんは同地のご出身で、雑に言うと若い頃から多病でなかなか社会人としていわゆる自立...
▼ノンフィクションです。筆者さん(菊池由貴子さん)が、実際に岩手県大槌町で、10年だったか、「ひとり新聞社」をやってきた、という記録です。大変に面白かったです。さすが亜紀書房さん。パチパチ。 ▼菊池さんは同地のご出身で、雑に言うと若い頃から多病でなかなか社会人としていわゆる自立ができなかった。そして大人になったころに大槌町に戻っていて、東日本大震災があった。不勉強で知りませんでしたが同町は多くの方が亡くなったし、被災された。直後の混乱と喪失感の中で「情報が足らない」と痛感して、ひとり新聞をはじめられた。 ▼若い頃の多病多難をまず赤裸々に語られていて、それだけでもちょっと瞠目なんです。そして、被災後に「ひとり新聞」にやりがいを感じられる。そこに情熱を傾ける。そんな思いが良く伝わります。そして日本中の他の地方行政もそうでしょうが、<気持ちや理想>と<目先の経済>の間で葛藤する町の表情が浮かび上がるような本でもありました。 ▼東京中心に考えがちですが、地方は大変ですよね。そこに特派員で東京から来る分には、お手柄立てて帰京すれば思い出話です。 でもそこでずっと暮らすという覚悟だからできることと、できないことがあります。そして地域目線では予算は常に足らず、不可解な既得権益ゲームに溢れ、人間関係は男尊女卑カルチャーの残滓多々です。 ただそれが、21世紀になって、令和になって、昭和システムの崩壊と、男女の役割変化と、デジタルの普及とで、これまたきしみつつ変わっているんでしょうね。 そんなことが行間から感じられる、こりこりしたオモシロイ1冊でした。 なんというか、震災、そして復興ということがはじめて手触りで伝わってきました。
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