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千に染める古の色
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千に染める古の色

久保田香里(著者), 紫昏たう(絵)

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千に染める古の色

1,540

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 アリス館
発売年月日 2022/09/23
JAN 9784752010227

千に染める古の色

¥1,540

商品レビュー

4

9件のお客様レビュー

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2024/08/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

右大臣家の深窓の姫君・千古は、裳着の儀式を間近に控え退屈な日々を過ごしている ある日、新しく染め上がった絹をかさねているとき、庭に迷い込んだ少女と「源氏物語」になぞらえて衣装を楽しむことを思いつく。 千古は思う 私は出来上がったものを手にする。手元には、物語でも衣でも最高のものが届けられる。 どうやってなのかは知らない。 ○自分の立場をしっかりとわきまえた、でも好奇心の塊で芯をしっかり持つ姫君が、ものづくりに興味を持つ ○成長期の人たちに届くといいなと思う言葉があちこちに散りばめられている 「そうして染まった、茶色や黄色はその葉の持つ色。それぞれきれいなのです」 「いまだにふしぎに思います。茜もそう。根から花とはまったくちがう真っ赤な色がでる。すがたを見ただけでは、どんな色が染まるかわかりません、草も木も、それぞれの色を撃ちに秘めて、とりだしてもらうのを待っているのです」

Posted by ブクログ

2024/05/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ロバート秋山さ…じゃなかった、藤原実資にこんな可愛らしい姫君がおられたなんてびっくり。 大河ドラマ『光る君へ』を毎週観ているけれど、いつか千古にも登場してほしい。 それにしても千古の住む小野宮の絢爛豪華なこと。今のところドラマ内では実資の邸宅は、実資が奥方に愚痴りながら食事しているシーンしか映っていないのでもう少しお庭とかも見せてほしい。 千古の、この時代の姫君らしくない好奇心や行動力が微笑ましい。ご両親はもとより使用人たちからも愛され、伸びやかにすくすくと大切に育てられたことが分かる。 時は藤原道長が望月の詩を詠った頃のこと。世間から、姿も心ばえも美しい"かぐや姫"と噂されている千古なのに。道長一族さえいなかったら入内できただろうに、と悔やまれてならない。 各章のタイトルにもなっている"かさねの色目"。ドラマ内でも俳優の皆さんがお召になっている着物の襲ね方を思い出しながら読んだ。平安の都の四季折々の植物や街並み、行事も堪能できてうっとり。 要所要所で『源氏物語』の一節も出てきて、物語になぞらえた襲ねを想像できて、平安時代ファンにはたまらない一冊となった。

Posted by ブクログ

2023/08/24

与えられたものを受け取るばかりだった主人公が、自分の目で確かめてみたい、どうしてそうなるのか知りたいと思いはじめ、最後には「自分のことは自分で決めたい」と言い、行動するようになる成長の物語。襲(かさね)の色の組み合わせが美しく表現されていて、主人公たちが夢中になった雅でかわいい遊...

与えられたものを受け取るばかりだった主人公が、自分の目で確かめてみたい、どうしてそうなるのか知りたいと思いはじめ、最後には「自分のことは自分で決めたい」と言い、行動するようになる成長の物語。襲(かさね)の色の組み合わせが美しく表現されていて、主人公たちが夢中になった雅でかわいい遊びも含めてとても素敵だった。終盤には、胸が熱くなって思わず涙した場面も。児童書としてはもちろん、大人が読んでも十分に楽しめる作品でした。

Posted by ブクログ

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