1,800円以上の注文で送料無料

クロコダイル・ティアーズ
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍

クロコダイル・ティアーズ

雫井脩介(著者)

追加する に追加する

クロコダイル・ティアーズ

¥1,760

獲得ポイント16P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2022/09/26
JAN 9784163915982

クロコダイル・ティアーズ

¥1,760

商品レビュー

3.5

110件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/06/03

クロコダイル・ティアーズとは「見せかけの涙、空涙、うそ泣き」。 すごく意味深なタイトルだ。 息子が殺され未亡人となった嫁(想代子)を疑う義母と信じたい義父。 息子はDVをしていたのか、嫁は元恋人に息子殺しを依頼したのか… ザワザワした気持ちで読む。 人の思いが真っすぐに伝わるこ...

クロコダイル・ティアーズとは「見せかけの涙、空涙、うそ泣き」。 すごく意味深なタイトルだ。 息子が殺され未亡人となった嫁(想代子)を疑う義母と信じたい義父。 息子はDVをしていたのか、嫁は元恋人に息子殺しを依頼したのか… ザワザワした気持ちで読む。 人の思いが真っすぐに伝わることってかなり困難なのだと思う。 それぞれに思いがあって、都合よく解釈したり、誤解したり… そこに「疑心暗鬼」の思いが入ってくると、それはもう闇しか生まないのかもしれない。 読み応えのあるサスペンスだった。

Posted by ブクログ

2024/05/27

老舗の陶磁器屋「土岐屋吉平」の若旦那、康平が殺された。 犯人は康平の妻、想代子の元カレだという。 悲しみに沈む両親。 だが、幼子を抱えた美しき想代子にさして堪えている様子はなかった。 裁判の日に犯人が語った言葉。 「一連の事件は想代子にそそのかされたものだ」 その言葉は母暁美の...

老舗の陶磁器屋「土岐屋吉平」の若旦那、康平が殺された。 犯人は康平の妻、想代子の元カレだという。 悲しみに沈む両親。 だが、幼子を抱えた美しき想代子にさして堪えている様子はなかった。 裁判の日に犯人が語った言葉。 「一連の事件は想代子にそそのかされたものだ」 その言葉は母暁美の胸に突き刺さる。 飄々と土岐屋に居座り若女将の座におさまる想代子は何者なのか? 孫に店を継がせたいあまり、想代子に甘い康平の父貞彦。 息子の死に打ちひしがれ、想代子の言動に過敏になる康平の母暁美。 何を考えてるのかさっぱり分からない康平の妻想代子。 男女や立場による心理の違いがリアルで読者も想代子に振り回される。 ついつい一気読みしてしまった1冊。

Posted by ブクログ

2024/04/25

すっごく面白かった!移動の電車やバスで夢中で1日で読んでしまった!特に、ラストの章が良い! この作品、何も知らずに読んだ方が面白いのでは?と思います。 老舗の陶磁器店のシーンから始まるこのお話、何の前情報もなく読み始めたので、何が起こるのだろう?この題名はどういう意味?なんて軽...

すっごく面白かった!移動の電車やバスで夢中で1日で読んでしまった!特に、ラストの章が良い! この作品、何も知らずに読んだ方が面白いのでは?と思います。 老舗の陶磁器店のシーンから始まるこのお話、何の前情報もなく読み始めたので、何が起こるのだろう?この題名はどういう意味?なんて軽く思いながら読み進め、止まらなくなりました。 まさに、家族につわる「疑心暗鬼の闇」が描かれています。 自分がもう、歳をとっているので、嫁と姑、どちらの立場も気持ちも分かるのです。分かるんだけど・・・ああ〜、それを言っちゃあ良くないよとか、逆に、ああ〜そこでちゃんと伝えれば、とかそんなこと思いながら。 私自身は、小学生時代から通知表に「おしゃべりが多いです」と書かれたくらいで(笑)思ったことは口に出してしまう性格です。人生、それで損したと思ったことも数知れずですが、歳をとってくると、まあ、得だったことも多いのかな?とも思ってます。ネットでお遊びの性格診断とかすると『超社交的』とでる。(大笑)でも、人間関係でそれがどう働くかは、相性だと思うのです。 このお話では、真相は何だったのか?という意味では、ラストである程度分かります。でも、ラストの章が深いと思うのは・・・・ 結局人は、自分の心の中しか覗けないから、どんな言葉を聞いてもそれを信じられない限り、救われない、ということ。そして、悲しいこと、辛いことは、誰しもたくさんあるけれど、誰かに対しての不信感を強く持ってしまうと、それはある種の「呪い」なのだな、と強く思ったのでした。そう、だから、自分にとって辛いことは、上手にスルーしていく、というのも大事なんだなあとつくづく思ったのでした。 風くんの歌にあるとおり、 「憎み合いの果てに 何が生まれるの わたし わたしが先に忘れよう」 なのです。 やっぱり雫井脩介さん、良いなあ。傑作だと思います!

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品