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SF作家の地球旅行記
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SF作家の地球旅行記

柞刈湯葉(著者)

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SF作家の地球旅行記

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 産業編集センター
発売年月日 2022/09/14
JAN 9784863113411

SF作家の地球旅行記

¥1,760

商品レビュー

3.4

15件のお客様レビュー

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2025/01/29

この本は「僕はそこに立ったことがないな」というだけの理由で、歩いて確認してみたくなる人向けの旅行記である。そういう思考過程に興味のある人のため、旅先の笑えるトラブルや心暖まるエピソードなど一切無い旅行記。 アメリカでテイクアウトを頼むと名前を聞かれる。私も律儀に名前を伝えるが、数...

この本は「僕はそこに立ったことがないな」というだけの理由で、歩いて確認してみたくなる人向けの旅行記である。そういう思考過程に興味のある人のため、旅先の笑えるトラブルや心暖まるエピソードなど一切無い旅行記。 アメリカでテイクアウトを頼むと名前を聞かれる。私も律儀に名前を伝えるが、数回聞かれて全く通じず、その場で待てと待たされることになる。著者はホンダと伝えている。成る程!因みにポールやジョンだと言ってもきちんと発音しないと伝わらないから厄介だ。 一番笑えたのは"電車に乗ってチバニアンを見に行った" 確かに、その正しさゆえに豊かな人間関係を犠牲にした可能性も直視すべきであった。ヤリキレナイ川ってあるんだ。 私が生きている間に月旅行に間に合うだろうか。どうも難しそうだ。でも流石SF作家の月旅行記は実際を十分にイメージすることができる。 南樺太のロシア国境。菊の御紋章と後ろに双頭の鷲が掘られている国境標石。あれ見たこと有る!と思ったが、金カムで見たんだった。

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2024/08/11

面白かった!! いま一番好きな日本人作家は、と聞かれたらこの人かも。 旅行記はそんなに好きなジャンルじゃないけど、ご本人にとても興味があるので読んでみた。 予想をはるかに上回って面白かった。普通の日常エッセイも読みたい。ものすごく読みたい。有料でそういうのを配信されているらしい...

面白かった!! いま一番好きな日本人作家は、と聞かれたらこの人かも。 旅行記はそんなに好きなジャンルじゃないけど、ご本人にとても興味があるので読んでみた。 予想をはるかに上回って面白かった。普通の日常エッセイも読みたい。ものすごく読みたい。有料でそういうのを配信されているらしいけれどできれば本でまとめて読みたい。 全部おもしろかったけど、やっぱりカナダ編、モンゴル編の海外ものが特におもしろかったな。 旅先でユニークな体験をした、とかいうことよりも、その体験についての考察がコテコテの理系目線なので、私には思いもよらない方向に深掘りされていて楽しい。一緒に旅行して、延々と喋りを聞けたらいいのにと思う。 あと、乗馬大好きなのでモンゴルに行きたくなった。ギャロップとかしてみたいよ。 研究職と作家業の両立が時間的に不可能となり、作家業を選んだ、とあったが、「本当は兼業を続けたかった」と書かれていて、なんとなく哀しい気持ちになった。 状況は全然違うが、私も夫の転勤により、辞めたくない仕事を何度も辞めてきたので、自己都合じゃないけど自己都合としか言いようのない理由で仕事を辞める悲しみが心の中に何重もの地層をなしていて、その上に無理やり蓋をして鍵をかけて開かないようにして生きているので、研究職を辞める決意をしたことについて、柞刈さんの控えめな(だけど、何度か繰り返し出てくる)表現が逆に胸に刺さった。人に話してもどうしようもない話だし、本当の悲しみは分かってもらえないので、ふだん話題にしないが、こういうのを読むとふっと表に出てきてしまう。 ところで、架空編になると、とたんに興味が失せた。自分でも不思議なくらいに。この架空編の二編、だるーと思いながら読んだ。 小説だって架空の話なのに、こうならず面白く読めるのはなぜなのかしら。両者の違いは何?!と自分でも謎だった。 あと、やけに誤字の多い本だった。柞刈さんと編集さん、忙しかったのですかね。 研究者らしく、事実に関してやけに厳密な人なだけに、余計タイプミスみたいなものが気になったかも。 好きなので、評価には全然影響しないけど。

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2024/08/06

SF作家、柞刈湯葉の旅行記。 国内、海外問わず、さまざまな場所を旅行するエッセイ集。というとよくある旅行記に聞こえるが、そこはSF作家。 目的は観光地化された遺跡でも美食でもなく、国境だったり地磁気逆転の記録された地層だったり、電車に乗ること自体だったりと常軌を逸している。鉄...

SF作家、柞刈湯葉の旅行記。 国内、海外問わず、さまざまな場所を旅行するエッセイ集。というとよくある旅行記に聞こえるが、そこはSF作家。 目的は観光地化された遺跡でも美食でもなく、国境だったり地磁気逆転の記録された地層だったり、電車に乗ること自体だったりと常軌を逸している。鉄道だけに。 氏の小説と同じ軽妙な語り口でのあてのない旅の記録をみていると、自分も特に無意味にアイスランド行ってトナカイでも食べるか…とか、思えてくる。たぶんいかないけど。インドア派なので。 インドア派だけど旅には憧れる、けど観光地にはそんな興味無いあなたへの一冊。

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