商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2022/09/12 |
| JAN | 9784065293270 |
- 書籍
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英語教育論争史
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英語教育論争史
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商品レビュー
3.8
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文明開花してから今日まで行われている英語教育をめぐる論争を整理したもの。英語を誰が、何のために、どうやって、いつから学ぶのか、ということについて繰り返し論争されてきた、ということが分かる。 この前に読んだ本が、『日本の「英文法」ができるまで』という本で、これがちょうど明治期ま...
文明開花してから今日まで行われている英語教育をめぐる論争を整理したもの。英語を誰が、何のために、どうやって、いつから学ぶのか、ということについて繰り返し論争されてきた、ということが分かる。 この前に読んだ本が、『日本の「英文法」ができるまで』という本で、これがちょうど明治期までに英文法がどう捉えられてきたかという話を扱っていたので、その延長線にある本という感じで続けて読んでみた。『日本の〜』は、明治当時の日本人の英語観が現代人のそれとは全然違うという「英学」の話とか、英文法界の巨人の話とか、割と分かりやすいし面白かった。ただこの『英語教育論争史』は、著者自身が最後の方で書いているように、「学校英語教育の目的(価値)には『実用的価値』と『教育的価値』の二面性があり、両者が複雑にからみ合って」(p.264)いて、「そのため、論じる人の立場や価値観によって英語教育の目的論が異なり、さらに校種や時代によっても変動するため、なかなか統一見解には達しない」(同)。つまり「公然たる論争によって問題点の解明と合意にまで至らないがために、死んだはずの見解がゾンビのように息を吹き返し、またぞろ同じような議論を蒸し返す」(p.267)ということが示されている。要するに、読んでいても、何回も同じような議論が出てくるので、単純につまらない、という感じだった。別に著者が悪いわけではなく、「論争史」そのものがそんなに面白く読める話ではなかった、というのが全体的な正直な感想。 あとは英語教育をやる人なら知っておくべき、あの有名な「平泉ー渡部論争」が整理されていたのが良かったかな。ただこれだって、突き詰めれば好みの問題かな、という感じさえしてきた。でも国策や経済、実用に価値を置く平泉議員って、てっきり英語話せない財界や政治の世界のオジサンの1人なのかなと勝手に思ってたら、実は「英語、フランス語、ドイツ語などの外国語に堪能で、国際交流の経験も豊富」(p.190)というのは知らなかった。こういう人が言うなら説得力もあるかな、と思う。この論争の解説中、「一般に政治家や経済人は学校で実用的な英語力が獲得できるはずだと思い込む傾向がある。これに対して、英語教師は教室での現実に日々直面しているため、学校教育で可能な範囲を基礎基本レベルにとどめる傾向が強い」(p.193)という、当たり前のことかもしれないが、教員としてはやっぱり頷ける部分だった。さらに2人の論旨よりも、第三者の意見として取り上げられている下村勇三郎という中学校教諭の意見がもっともおれには説得力があった。つまり「少なくとも伸びる段階までは伸ばしてあげたい。あとは個人差に応じて、それぞれ専門的にやるようになるわけですが、その基礎づくりをやってやればいいのではないか」(p.202)という部分が、個人的には一番納得できた部分だった。あとは最後に「英語帝国主義」論争の話になるが、中村敬という人の『英語はどんな言語か』という本は面白そうで、ぜひ読んでみたいと思う。 ということで、まだおれ英語教員やって13年くらいだけど、もう何のための英語、とかそういうこと自体を議論することにすごい冷めた感じになってしまっている自分を発見した。そんなの後から個人個人で考えてよ、という感じだった。 本については以上で、ここからは関係のない話。実は毎年の反省をなぜかこのブクログでやっていて、今年は何冊読んだとか、今年最後の本はこれ、とかいう話をしてきたけど、『英語教育論争史』を途中で読むのを止めて別の時間がかかりそうな本を持って海外旅行したりして、結局その本も最後まで読みきれないまま年を越してしまったので、この場で反省できなかった。2023年の反省では「忙しくて心身ともにヘトヘトの1年」だったらしいが、2024年も同じ。2学期の本当に最後の最後にちょっとしたことが仕事であって、それを引き摺っての年越しだった。今年も仕事は仕事として、読書ライフを充実させたいと思う。洋書をもっと読まないと、と毎回年末年始に思っているのに、結局大量に積読している本が日本語なので…。やっぱり心に余裕がないとなあ。(25/01/08)
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途中眠くなるところもあって、読み進めるのに時間がかかったけど、最後まで読んで良かった。 私は国語主義者で、外国語教育なんて最低限で良いと思っていたが、そんな考えもずっと昔から議論されてきたものってこと!でも、これ読んでますます国語主義への想いが強くなった。 子どもの英語教育に...
途中眠くなるところもあって、読み進めるのに時間がかかったけど、最後まで読んで良かった。 私は国語主義者で、外国語教育なんて最低限で良いと思っていたが、そんな考えもずっと昔から議論されてきたものってこと!でも、これ読んでますます国語主義への想いが強くなった。 子どもの英語教育にもやもやしてる人、読んだら良いと思う!出来なくて当たり前で、その先をどうするかは個人の問題だって割り切れる気がする。 本当に外国語が必要になったときに、何語であっても基本的な学び方をわかってたら、どうにかなるよ! そして、AIが発達して機械翻訳が完璧になりつつある今、外国語学習の意義って大きく変わってくると思う。そこんところを分解している本を読んでみたいと思った。
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明治以来から同じ問題が何度も何度も蒸し返されては、何らの解決にも至っていない様子が丁寧に跡づけられている。数年前に「toeic不要論」がネット上で論議された。これもまた本書で解説されている、結論が出されずに曖昧に終わった論争のひとつであり、明治以来の論争の範疇のささやかな変奏にす...
明治以来から同じ問題が何度も何度も蒸し返されては、何らの解決にも至っていない様子が丁寧に跡づけられている。数年前に「toeic不要論」がネット上で論議された。これもまた本書で解説されている、結論が出されずに曖昧に終わった論争のひとつであり、明治以来の論争の範疇のささやかな変奏にすぎない。
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