商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | オライリー・ジャパン/オーム社 |
発売年月日 | 2022/08/29 |
JAN | 9784873119984 |
- 書籍
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Lean UX 第3版
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Lean UX 第3版
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
プロダクトマネジメントやソフトウェア開発に携わっていない自分が読んでも興味深く読めた良本だったと思います。 本書は会社にて主にプロダクトマネジメントにかかわる技術者が集まる「輪読会」に参加した際の教材として選ばれた本で、自分の担当範囲では発表も行いましたが、約2か月半で読み...
プロダクトマネジメントやソフトウェア開発に携わっていない自分が読んでも興味深く読めた良本だったと思います。 本書は会社にて主にプロダクトマネジメントにかかわる技術者が集まる「輪読会」に参加した際の教材として選ばれた本で、自分の担当範囲では発表も行いましたが、約2か月半で読み切った本でした。輪読会では、だいたい2-30ページを一つの区切りとして担当し、前半30分で概要共有、後半30分でディスカッションを行っています。私は顧客課題へ解決策を提案するソリューション営業の立場なのですが、越境してこういう輪読会にも参加し、知の探索を行っています。 さて、本書ですが、プロダクトマネジメントに関わられている方や、アジャイル開発にかかわられている方、UXデザインにかかわられている方、実に幅広い読者に対して学びを与えることができる素晴らしい書籍だと思いました。二度読みして、一度目に気になってラインを引いた部分が二度目には浮き出てくる、本書後半でラインを引いていたことが二度読みすると、もうすでに前半部分に触れられていたりする、多くを学ぶことができる書籍でした。 VUCAと呼ばれる不確実な時代に、「顧客の行動の変化」を「成果(アウトカム)」として導くためには、実験と検証、イテレーション(繰り返し)でしかない、というキーメッセージを力強く発信されています。 「顧客とともに検証する」「ヒーローは不要」「スピードが第一、美しさはその次」など、たくさんのわかりやすいキーフレーズを与えてくれ、さらにLeanUXキャンバスという具体的なプロセス・メソドロジーも提示し、LeanUXという概念を非常にわかりやすくまとめてくださっています。 せっかくなので、第2章「Lean UXの原則」からの抜粋とりまとめを紹介したいと思います。 ============= ■Lean UXの基盤 Lean UXは、多くの重要な概念を基盤にしています。(中略) Lean UXの1つ目の基盤はユーザーエクスペリエンス・デザインです。Lean UXの本質は、ユーザーエクスペリエンス・デザインを実践する方法です。(中略) Lean UXの2つ目の基盤はアジャイルソフトウェア開発です。(中略)アジャイルのコアバリューがLean UXと完全に調和しているのは間違いありません。 1.プロセスやツールよりも個人との対話を 2.包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを 3.契約交渉よりも顧客との協調を 4.計画に従うことよりも、変化への対応を Lean UXの3つ目の基盤は、エリック・リースが確立したリーン・スタートアップです。リーン・スタートアップとは、「構築(Build)-計測(Measure)-学習(Learn)」のフィードバックループを用いてプロジェクトのリスクを最小化し、開発と学習を迅速化するサイクルのことを指します。チームはできるだけ早く学習プロセスを回すために、「MVP(実用最小限のプロダクトやサービス)」を短期間で開発し、リリースします。 (中略) 「リーン・スタートアップのプロセスは、ユーザーとの接触頻度を増やすことで無駄を削減する。これにより、マーケットにおいて速やかに仮説を検証し、間違っていた場合はそれをすぐに回避できるようになる」 Lean UXは、この思想をプロダクトデザインに適用します。 ■Lean UXの定義とは? ・Lean UXとは、コラボレーティブ、部門横断的、ユーザー中心の方法によって、プロダクトの本質を素早く明らかにするためのデザインアプローチである。 ・Lean UXの手法は、ユーザー、ユーザーのニーズ、ソリューション案、成功の定義についてのチームの共通理解を構築する。 ・Lean UXは、チームの意思決定に求められる根拠を築き、プロダクトやサービス、価値の提供を絶えず向上させるために、継続的な学習を優先させる。 =============
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第2版と第3版は、指し示す方向(Lean UX)こそ同じではあるが、中身は大幅にアップデートされている。その変化を感じさせる主要なものは、かなりのページを割いて解説されるLean UXキャンバスだ。 第2版を読んだときには、なぜLean UXなのかについては詳しく解説される一方で...
第2版と第3版は、指し示す方向(Lean UX)こそ同じではあるが、中身は大幅にアップデートされている。その変化を感じさせる主要なものは、かなりのページを割いて解説されるLean UXキャンバスだ。 第2版を読んだときには、なぜLean UXなのかについては詳しく解説される一方でHowの記述は淡白であるという印象があった。だが、3版はLean UXキャンバスの解説が象徴するように、Howについても丁寧に触れられている。(だからなのか、2版より判型が大きく、厚い) 個人的に響いたのはアジャイル開発との融合、組織での実践。甘い言葉はそこにはないが、OKRも援用しながらいかにそこと向き合っていくか、という点には実際に試したくなる魅力がある。
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