
商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2022/08/26 |
JAN | 9784087718072 |
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商品レビュー
4
37件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
リベラル系の小説なのかなあと興味を持ち、読んでみた。 さまざまな現代社会の問題を描写しつつも、何かを解決してスカッとするようなエンタメ性のある話ではなく、立場によって「問題」は「問題」ではないのだと感じた。なんとなく是枝監督の映画『怪物』を観たときの感覚を思い出した。 話が一気に進むわけでもないので、途中読みにくい部分もあったが、スピード感も含めて全てが現実に近いような小説だった。この作品の感想を通じてどう思ったか聞くことで、世の中に対しての見え方がわかってしまいそう。身近な人と話し合いたくなった。 自分も主人公と同じように現実世界だけではなく、趣味の世界に救いを求めるような人生を歩んでいるので、最後ゲームの世界で負けてしまって自死を選んだゲーマーを否定する流れがなくて良かった。 冒頭のほうの「人身事故」に対する記述も好みだった。人間一人が死んでいるのに、余裕がなくて周りが見えない生活を送っていると、ただの「迷惑」と感じてしまうんだよなあ。痛みにまみれた世の中なのに、痛みを感じることのないように生きているのかもしれない。都会に生きていてどんどん余裕が失われつつあるので、それってどうなのか?と立ち返ることができて良かった。
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最初はいきなりゲーム内のやりとりで、分厚い本だから読む気失せかけたけど、最後は解決したって訳では無いのに、ここで終わりかってもやもや感もなく、すっきりしててすごく良かった。 伝えたかったっぽいことが分かりやすかった。色々考えさせられた。
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面白かったけど、いろんなことが起こり過ぎてリアリティがあまりないという意味で映画的・ドラマ的というか。 オンラインゲームの中の会話とかチャットのくだりは読み飛ばしてしまった。 出版社の編集者で実務しながら、事件を起こした担当とその家族のケアをして、オンラインゲームやってチーム...
面白かったけど、いろんなことが起こり過ぎてリアリティがあまりないという意味で映画的・ドラマ的というか。 オンラインゲームの中の会話とかチャットのくだりは読み飛ばしてしまった。 出版社の編集者で実務しながら、事件を起こした担当とその家族のケアをして、オンラインゲームやってチームの問題児のケアして。アラフォー橘忙し過ぎだろ。 全部読んだけど、これからどうなるんだろう。黒岩は山でクマに食べられてしまうのだろうか。橘は礼の保護者みたいなかたちで着地したけど、黒岩と暁の関係をなぞりそうで不穏だし。 それにしても「あたなの味方です」と言う人に限って裏切るものなのか。西尾が橘を裏切って百瀬に黒岩の居場所を知らせたこと。「あなたの味方」と言って価値観の角度を矯正させてこようとする。 橘も黒岩に「先生の味方です」とか言っていたような... 最後の最後で「見捨て」て礼の保護をしに行ったのは裏切りというより「同化」か。 一年と三十万文字かけて黒岩を救うと言った時は痺れたんだけどな。 すべては紙幅。言葉が足りない。複雑なことを複雑なまま伝えないから自殺や差別がなくならない。人間は単純さに耐えられる生き物じゃないんだ。
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