黄金夜界 中公文庫

橋本治(著者)

• 販売会社／発売会社: 中央公論新社
• 発売年月日: 2022/08/23
• JAN: 9784122072497

商品レビュー

2022/10/27

ずっと読みたかった
きっと未読でも楽しめるんだろうけどやっぱり先に金色夜叉読んでよかったと思った
橋本治はこう捉えたのかって知れてよかった
読んでると本当に苦しくなる
貫一の立場がつらすぎて全く共感できる隙がない(金色〜の貫一より更につらい感じがする)
つらすぎて読んでるこっちの心が登場人物たちの心理を理解しようとするのを辞めてしまう
特に印象深かったのが貫一が池袋の地下道で暴発しそうになったところと｢絶望は絶望でしかない｣っていうところ
橋本治の人の心理の読み方がすごいと思った
作品全体を通した感じは金色夜叉とは違うのに、登場人物一人一人に抱く感情はフィルター外しても一緒なのは橋本治の再現力の凄さだと思う
めっちゃ疲れたな

2022/08/05

許婚者に裏切られ、一夜にして全てを失った東大生・貫一。孤独な心を満たすものは、愛か、金か、それとも――。橋本治、衝撃の遺作。〈解説〉橋爪大三郎