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ナポレオン(3) 転落篇 集英社文庫
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ナポレオン(3) 転落篇 集英社文庫

佐藤賢一(著者)

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ナポレオン(3) 転落篇 集英社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2022/08/19
JAN 9784087444247

ナポレオン(3)

¥1,320

商品レビュー

4.3

6件のお客様レビュー

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2024/08/12

読了。壮絶な人生だった。 解説で松嶌明男北海道大学大学院教授が指摘しているように、徹頭徹尾ナポレオンに寄り添いながら心情を描いているのが、とても良かった。

Posted by ブクログ

2024/02/04

読んだ本 ナポレオン3転落篇 佐藤賢一 20240204  約1か月かけて、全三巻読了。充実した時間になりました。  これまでの感想と同様、ナポレオンという人物の矮小さを描くことで、ナポレオンという人が歩んだ軌跡を身近に感じさせて、単に歴史を追うだけの歴史小説ではなくなってます。...

読んだ本 ナポレオン3転落篇 佐藤賢一 20240204  約1か月かけて、全三巻読了。充実した時間になりました。  これまでの感想と同様、ナポレオンという人物の矮小さを描くことで、ナポレオンという人が歩んだ軌跡を身近に感じさせて、単に歴史を追うだけの歴史小説ではなくなってます。  しかし、離婚しないのも離婚するのも自己中心的だし、周辺地域を併合するのもただの傲慢だし、ナポレオンの人生がこのような英雄譚になった幸運が重なった偶然のようにも思えてくる。  でも、皇帝の位を剝奪されてエルベ島に流されるシーン。絶頂からどん底に落とされた残酷なシーンも、ナポレオンの恥を顧みないなりふり構わなさが滑稽で、救われた感じでした。  これが、フランス革命から続く歴史だとしたら、外国に捌かれたためか、ギロチンではなく流罪で済んだのもよかったな。  しかし、また王政に戻り、それが覆され、この後のフランスもどう決着したのか気になります。  ちなみに、今朝、映画のナポレオンをもう一度観に行ってきました。行きの電車で読み終えて映画に臨む。前回全然理解してなかったことが判明しました。そりゃ1か月かけて読む本と3時間弱の映画では情報量違いますよね。解釈なのかもしれませんが、大分エピソードも簡略化されてたし。

Posted by ブクログ

2024/01/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

フランス在任中はフォンテーヌブローに住んでいた。世界遺産の宮殿があり、ブルジョワの街。もともとはフランソワ1世の居城であるが、歴史的にはナポレオンの居城として、数多くのエピソードを持っている。有名なのは、ジョゼフィーヌと隣り合わせの部屋の間のドアを塗りこめて通れなくして離婚の布石を打ったり、ローマ教皇を幽閉的に住まわせたり。一番有名なのは、皇帝を退位してエルバ島に流されるときに、この宮殿から階段を下りて去っていったというエピソードが有名。訪問者を連れて何度も訪問した思い出があり、展示物も含め、ナポレオンはとても親近感のある人物。なので、個人的な関係もあるが、この大河小説、期待通りの素晴らしい出来栄えだと感じた。 この長大な小説は、これらのナポレオンの生涯に渡るあらゆるエピソードを詳細に取り上げながら、佐藤さん特有のキャラ立ちと巧みなストーリー展開で、極めて魅力的なナポレオン像を打ち立てたことに特色がある。 ナポレオンというと独裁者とか冷酷とかのイメージがあるが、佐藤さんにかかると、ナポレオンは天才肌ではあるが憎めない奴に大きく変わる。それは他の登場人物も同じで、サトケンワールドと呼ばれる面白さがある。 多くの語るべきエピソードから1つだけ挙げるならば、エルバ島から脱出し、復位して決戦に臨んだワーテルローの闘いを挙げよう。この敗戦でナポレオンは歴史の舞台から姿を消すが、この最後の山場、なぜ負けたのかについて、佐藤さんの重要な考察にはとても驚いた。具体的には言えないが、人間ナポレオンの弱さを心痛く感じてしまった一瞬だった。 年末年始、他の本も読みながら、約1ヶ月に及んでしまったが、貴重な読書体験ができ幸せだった。

Posted by ブクログ

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