商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 化学同人 |
発売年月日 | 2022/08/09 |
JAN | 9784759820812 |
- 書籍
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カタニア先生は,キモい生きものに夢中!
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カタニア先生は,キモい生きものに夢中!
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ファーブル昆虫記を思いだしました。奇妙な動物たちの不思議と、そのミステリーが解き明かされるワクワクが楽しかったです。生きものが好きで、研究に関心があるかたにおすすめします。 ブクログレビューで、jubeさんも書かれていましたが、このタイトルはちょっとどうなんでしょうか? 原...
ファーブル昆虫記を思いだしました。奇妙な動物たちの不思議と、そのミステリーが解き明かされるワクワクが楽しかったです。生きものが好きで、研究に関心があるかたにおすすめします。 ブクログレビューで、jubeさんも書かれていましたが、このタイトルはちょっとどうなんでしょうか? 原著は『Great Adaptations』(翻訳アプリだと『素晴らしい適応』)「キモい」なんて、本のどこにも書かれていないんです(訳者あとがきを除きます)。主役の動物たちは、一風変わっているかもしれませんが、みなかわいいです。 わたしは、トンネルから地面に顔をだして、口を開けているモグラが好きです。白い歯並びがきれいだし。 もう一方の主役は、著者ケネス・カタニアさん。 生きもの好きで、自然のなかのフィールドワークが得意でありながら、研究室で精度の高い実験もこなします。 ケネスさんが生物学者になったのはお母さんの影響が大きいようですね。わたしの好きなエピソードは彼の少年時代の大発見にまつわる話です。 ある日、ケネス少年が森で大発見します。さっそく家に帰ってお母さんに報告。お母さんは、自分の哺乳類フィールド図鑑をかしてあげ、一緒にみて、大発見をサポートします。 お母さん、クール!わたしも図鑑をサッとだして、大発見をサポートできるおじいになりたいとおもいました。 生物学の未解決ミステリーが大好きなケネスさんが取り組んだものに、ミミズとモグラのミステリーがあります。 アメリカにはワームグランダ―という職業があるみたい。かわった方法でミミズを取り、釣りエサとして販売するそうです。 なぜワームグランディングがうまくいくのか、興味を持ったケネスさんが文献を調べていくと、チャールズ・ダーウィン著『ミミズによる腐植土の形成』の一節をみつけます。 これでダーウィンの、ミミズとモグラに関する推測を知って、そのミステリーに挑みます。この研究を、モグラの嗅覚に関する研究にまで、内容を広げるとこがすごいです。 ケネスさんのすばらしさは、偶然を見逃さない観察力にもあるようにおもいます。 例えば、「動物の感覚システムと行動」の授業につかう動画を撮ろうとデンキウナギを入手します。 ある日、「ワクと柄が金属製の網」を持ってデンキウナギの水槽に近づくと、見たこともないおかしな行動を目撃。そこからが、ケネスさんのすごいところ。 ケネスさんが文献を調べていくと、1800年、当時最高の博物学者といわれたフンボルトが記録した、「馬とデンキウナギの戦い」、にいきつきます。これまで、フンボルトの眉唾話と言われていたそうですが、ケネスさんは自分の観察と実験結果から、ことの真偽を明らかにします。 それをまとめた論文は、『米国科学アカデミー紀要(PNAS)』に掲載されます。わたしはタイトルしかみてないけど、たぶんPNASにふさわしい堂々たる論文だとおもいます。その裏話が読める本書は、ほんとうにすばらしいです。 この本で紹介されている動物たちは、いずれも捕食者と被捕食者として、食うか食われるのなかで、種を進化させてきた動物たちです。 ケネスさんは、捕食者と被捕食者の双方の視点で、起きていることを観察して研究を深めています。動物たちの進化のすごさを、研究プロセスも含めて教えてくれたケネスさんには、ほんとに感謝です。
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めちゃくちゃ面白かった! マッカーサーフェロー受賞している神経科学者で、ホシバナモグラの研究者。内容がわかりやすく、写真、図などが効果的、ところどころにQRコードで動画などにアクセスできる。特に序盤のホシバナモグラの星と脳マップの章はめちゃめちゃ面白い。ホシバナモグラ、ヒゲミズヘ...
めちゃくちゃ面白かった! マッカーサーフェロー受賞している神経科学者で、ホシバナモグラの研究者。内容がわかりやすく、写真、図などが効果的、ところどころにQRコードで動画などにアクセスできる。特に序盤のホシバナモグラの星と脳マップの章はめちゃめちゃ面白い。ホシバナモグラ、ヒゲミズヘビ、ワームグランティング、トウブモグラ、トガリネズミ、ミズベトガリネズミ、デンキウナギ、エメラルドゴキブリバチ。 ただ、ものすごく難がある 面白かったが、邦題が酷い。 とても損をしていると感じる。 "Great Adaptations" Star-nosed Moles, Electric Eels, and Other tails of Evolutions Mysteries Solved by Kenneth Catania 2020 Great Adaptationsがなんでそうなるんよ?なんか、素晴らしく面白い本なのに、ガッカリ感ただようわ(主観)。 この邦題だと、今流行の読むところ少ない、面白図鑑的な(先日読んだ”毛”ぇのやつ的な)雰囲気。アレを期待した小学生が手にとって、かなり読むのにてこずるのではないかと思う。そして、自然科学に苦手意識を持たれたりすると、ほんと悲しい(どこまでも妄想が進む)。 そういえば、、私が小学生低学年の頃、『猫と魚の出会い』という文庫本を買って、ものすんごく読むのにてこずった(なんなら当時半分ぐらい理解できてなかった)のを思い出した。食生態の研究書だった。その文庫本、実家に置いてあるんだが、猫と魚のとっても可愛い装丁。今、南米河で検索したら、29980円だった!!さんまんえん!なにそれ怖い。
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