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あきない世傳 金と銀(十三) 大海篇 ハルキ文庫時代小説文庫
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あきない世傳 金と銀(十三) 大海篇 ハルキ文庫時代小説文庫

髙田郁(著者)

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あきない世傳 金と銀(十三) 大海篇 ハルキ文庫時代小説文庫

748

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川春樹事務所
発売年月日 2022/08/09
JAN 9784758445061

あきない世傳 金と銀(十三)

¥748

商品レビュー

4.5

144件のお客様レビュー

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2024/10/14

シリーズ13作目にして完結編。五鈴屋を成長させ続けた幸の知恵から繰り出される様々な商売の手法、戦略は、現代のマーケティングのセオリーにも通じて感心させられる、などこれまでの感想にも毎度の様に書いて来たが、最後はまるで町興しを思わせる田原町三丁目商店街共同キャンペーンの様相を呈して...

シリーズ13作目にして完結編。五鈴屋を成長させ続けた幸の知恵から繰り出される様々な商売の手法、戦略は、現代のマーケティングのセオリーにも通じて感心させられる、などこれまでの感想にも毎度の様に書いて来たが、最後はまるで町興しを思わせる田原町三丁目商店街共同キャンペーンの様相を呈している。 大阪、江戸を舞台に、様々な人の縁、人情が、細やかに人の所作一つ一つから描かれた素晴らしいシリーズでした。 タイトルの「金と銀」は、シリーズ最初の頃に幸が兄から川面の光る様から教えられる印象的なシーンから始まり、本編での賢輔が父の治兵衛から子供の頃にされたという話「金と銀、両方揃わな、商いは出来ませんのや。五鈴屋のご寮さんは紛れもない、金貨だす。何があったかて、どないな目ぇに遭うたかて、柔らかに乗り越えて、光り続けられるおかただす。賢輔は銀になり、どないなことがあったかて金の傍を離れず、命がけで金を生かす努力をせぇ」に、集約されとったんだすなぁ。

Posted by ブクログ

2024/10/07

シリーズ13作目。ついに完結編。 吉原の衣装比べでは音羽屋との対決で勝負に負けて試合に勝ったような感じで無事終了、即興の宣伝歌でお返しをした歌扇さんが何とも粋。菊栄と共に日本橋に出した新店舗も大繁盛で順風満帆かと思いきや、惣次の策略でまた一波乱、そしてまたもや大火に見舞われ焼野原...

シリーズ13作目。ついに完結編。 吉原の衣装比べでは音羽屋との対決で勝負に負けて試合に勝ったような感じで無事終了、即興の宣伝歌でお返しをした歌扇さんが何とも粋。菊栄と共に日本橋に出した新店舗も大繁盛で順風満帆かと思いきや、惣次の策略でまた一波乱、そしてまたもや大火に見舞われ焼野原…と最後の最後まで波乱万丈でした。 逮捕された音羽屋の財産はほぼ音羽屋の娘のもので、結に残されたものは五鈴屋から盗み出した染め型だけだった、というのがなんとも哀れ。幸を裏切った結のことを幸は絶対に許さないでほしいと思っていたので、姉妹の決別はあれでよかったと思う。 惣次の裏切りは何か考えがあってのことだとは思ってたけど、情で動いているわけじゃないところが惣次らしい。むしろそれでこそ惣次、という気もする。 江戸店を出したときに、いつかはこんなお店で買い物ができるようになりたい、と言っていた貧しい母娘が16年経って再び来店するというラストシーンは五鈴屋のモットー「買うての幸い、売っての幸せ」を体現したようでこちらも幸せな気分になれた。よかった。 シリーズを通して長い年月が経ち、使用人の子供だった幸が立派な五鈴屋の店主になって…と巻末付録のすごろくを見ていたら今までのことが走馬灯のようによみがえってきて感慨深かった。 幸のモデルはいとう呉服店(のちの松坂屋)の十代目店主の宇多という女性だったらしい。五鈴屋も明治時代頃には百貨店になってたりするのかな。 まだ特別編が出ているようなので読みたいと思います。

Posted by ブクログ

2024/09/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読了!最後の巻なのに、ギリギリまで少しほろ苦い展開が!でもこれも人生、ハッピーエンドの成功談でないところが、またこの作品らしいところかな。ラストシーンには、ツーッと涙が。。朝の出社前の、ドトールにて。 幸、という主人公の名前が自分と同じなのが、なんだかとても嬉しく感じて、全巻通じてなんだか幸せな時間でした。また少ししてから、頭から読みたいな。

Posted by ブクログ

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