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ギャンブラーが多すぎる 新潮文庫
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ギャンブラーが多すぎる 新潮文庫

ドナルド・E.ウェストレーク(著者), 木村二郎(訳者)

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ギャンブラーが多すぎる 新潮文庫

880

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2022/07/28
JAN 9784102402313

ギャンブラーが多すぎる

¥880

商品レビュー

3.3

19件のお客様レビュー

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2024/08/05

 タイトルと表紙で一目惚れ。訳者が『怪盗ニック』シリーズと同じ木村二郎さんだ! という理由で親しみを覚えたことにも、後押しされて手に取った。  原題は"Somebody Owes Me Money"。ちょっと難しい英語だな、と思い英語のわかる人に聞いたら、つま...

 タイトルと表紙で一目惚れ。訳者が『怪盗ニック』シリーズと同じ木村二郎さんだ! という理由で親しみを覚えたことにも、後押しされて手に取った。  原題は"Somebody Owes Me Money"。ちょっと難しい英語だな、と思い英語のわかる人に聞いたら、つまり、「誰かが俺に借金を負っている、返すべき金がある」という意味で、主語が somebody であることが英語としても異様であり、なかなかひねりのあるタイトルなのだとのこと。  この英語は、物語の序盤を読み進めるととてもよくわかる。主人公はギャンブル好きのタクシー運転手、チェット。ある乗客がチップ代わりにくれた勝ち馬情報を信じて、なじみのノミ屋(=私設馬券屋。違法。)トミーから買った馬券が大当たり、早速払戻金を受け取りにいくと、トミーは何者かに殺されていた。殺人事件はともかく(?)、俺の九百三十ドルはいったい誰から受け取ればいいんだ〜〜!! という懊悩が主人公の原動力となるのだ。  この仕掛けが面白いし、原題にもなるほどと納得。でもやっぱり邦題のセンスが私は好き。そして「人生はギャンブルだ」「勘が閃いたら大きく賭けろ」といったチェットの人生訓も、どうも私は好きなのである。そんなわけで「私の好み」的に掴みはバッチリでするすると入っていけた。その後の展開は、トミーを殺したのは誰? というミステリーを軸にしながらも、個性的なギャングたちや素っ頓狂なヒロイン、緊張感あふれる命がけの交渉に派手な逃走劇、とエンタメてんこもり。  チェットはギャンブラーでこそあるがただの民間人であり、ギャングに脅されれば素直に従うしかなく、そんなヒロイックでない様がまた笑える。コミカル・ミステリーとかクライム・コメディとか呼ばれるジャンルだそうで、会話も地の文も言い回しが楽しい。なんとなく、「大泉洋主演」という五文字が浮かぶ、そんな雰囲気だった(チェット役をぜひ、というわけでもなく、作品の雰囲気が彼を思い起こさせた……)。  九百三十ドル回収の首尾に関してはちょっと納得いかなかったような、これで良かったような、とモヤモヤするが、総じて楽しかった。

Posted by ブクログ

2024/04/07

1960年代ニューヨークのドタバタコメディー・ミステリー さらさら読めるこれぞエンタメ 私にとっては珍しく「主要登場人物」を行ったり来たりせずに読み終わったので、この点に関してのストレスはゼロでした

Posted by ブクログ

2024/02/18

謎の客から聞いた馬に賭けたら大当たりした山っ気の強い若造のタクシー運転手。配当金を受け取りになじみのノミ屋を訪ねたら殺されていた。金は回収したいだけなのに、なぜか疑惑の場面に必ず自分が居合わせてしまい2つのギャング組織と刑事から疑われ追われる羽目になる主人公。 ひねりの利いた科白...

謎の客から聞いた馬に賭けたら大当たりした山っ気の強い若造のタクシー運転手。配当金を受け取りになじみのノミ屋を訪ねたら殺されていた。金は回収したいだけなのに、なぜか疑惑の場面に必ず自分が居合わせてしまい2つのギャング組織と刑事から疑われ追われる羽目になる主人公。 ひねりの利いた科白が昔っぽくて懐かしい感じ。

Posted by ブクログ

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