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フランキスシュタイン ある愛の物語
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フランキスシュタイン ある愛の物語

ジャネット・ウィンターソン(著者), 木原善彦(訳者)

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フランキスシュタイン ある愛の物語

¥4,180

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2022/07/23
JAN 9784309208589

フランキスシュタイン

¥4,180

商品レビュー

4.5

9件のお客様レビュー

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2023/08/02

生命の原理はどこから生まれるのか、精神だけを取り出して永遠の命を作ることはできるのか。 フランケンシュタインを産んだ、メアリー・シェリーの話と現代より少し未来の世界で生きるトランスジェンダーのライの交互の語りで物語が紡がれる。 「私は君の光の中にあるのか?」(ロバート・オッペンハ...

生命の原理はどこから生まれるのか、精神だけを取り出して永遠の命を作ることはできるのか。 フランケンシュタインを産んだ、メアリー・シェリーの話と現代より少し未来の世界で生きるトランスジェンダーのライの交互の語りで物語が紡がれる。 「私は君の光の中にあるのか?」(ロバート・オッペンハイマー) 現実は、私の心臓の上に置かれたあなたの手。

Posted by ブクログ

2023/06/18

大当たりだった。フランケンシュタインを書いたメアリーシェリーの章と現代の医師ライ(メアリー)シェリーの章を交互に進めていくのだけれどそのどちらもが非常に面白い。テーマが複層的なので一口には説明出来ないのだけれど、メアリーの時代、女性が人として扱われないその時にメアリーが感じる事は...

大当たりだった。フランケンシュタインを書いたメアリーシェリーの章と現代の医師ライ(メアリー)シェリーの章を交互に進めていくのだけれどそのどちらもが非常に面白い。テーマが複層的なので一口には説明出来ないのだけれど、メアリーの時代、女性が人として扱われないその時にメアリーが感じる事は現代のライ(女性の身体で生まれたトランス)が世間に受け入れてもらえない事への移し替えだし、女性というものを表層的に表した性産業ボット(いわゆるダッチワイフ)についての描写が滑稽ではありながら何故かいたく胸に刺さる。ライの愛した男性ヴィクターの、AIに人間の精神を保存し死を克服しようとする姿はメアリーが描いたヴィクターフランケンシュタインの移し替え。現代でAIと人間と死の話が織り込まれていく中、メアリーの小説は書き進められていく。今どこにいるのかわからなくなるような浮遊感があるのだけれど、それはこの本の手法によるところが大きい。この本には鉤括弧がほぼ存在しない。会話が中心の小説だというのに。読者はこの会話を外から見ているのか、それともメアリーやライの内側から覗いているのかわからなくなってくる。 その不可思議な感じがたまらなくよかった。 おすすめ。もう一回読みたい。 ただし、物語としては意味はわからないと思う。起承転結のある話ではない。

Posted by ブクログ

2023/03/24

読み終えた直後は、ちょっと時代と人物が混乱していて十分に堪能できたとは言えないのだが、物語に惹き込まれたのは間違いない。この物語は訳者あとがきを先に読んでから読み始めるのも良いかもしれない(純粋に物語に没入したい方は、あとがきを読まずに読み通してください)。個人的にはしばらくして...

読み終えた直後は、ちょっと時代と人物が混乱していて十分に堪能できたとは言えないのだが、物語に惹き込まれたのは間違いない。この物語は訳者あとがきを先に読んでから読み始めるのも良いかもしれない(純粋に物語に没入したい方は、あとがきを読まずに読み通してください)。個人的にはしばらくして読みたくなった時に再読しよう。 ちなみにこの『フランキスシュタイン』と併読して、ジェニー・クリーマン著『セックスロボットと人造肉』とピーター・スコット・モーガン『ネオ・ヒューマン』の二冊を飛ばし読みしていたのだが、セックスロボットについてはどちらがフィクションでどちらがルポルタージュか混濁するような内容だったので、勝手に物語が奥深くなったかのように感じた。ネオ・ヒューマンについては少し状況が異なるが、『フランキスシュタイン』作中では「不死性に身体は重要か?」と出てくる部分において、選び取る未来のひとつであるようにも思える。他にもテクノロジーの書物と一緒に読んでみたり、トランスジェンダーを知ってから読むとより深く入り込めるかもしれない。

Posted by ブクログ

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