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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2022/07/25 |
JAN | 9784163915685 |
- 書籍
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ぼくらに嘘がひとつだけ
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ぼくらに嘘がひとつだけ
¥1,760
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商品レビュー
3.9
41件のお客様レビュー
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ぼくらに嘘がひとつだけ。 その嘘がこんなにも大きいものだとは。 しかも中学生が家族と友人を守るためにした決断には大きすぎる。 才能は環境によるものか遺伝子によるものかというのはこの本を読む前から少し考えることがあり、どちらの影響ももちろんあるが環境のほうが優勢ではないかと個人的には思っていた。 この本では結局どちらがというのはないが、 将棋の世界、しかも2世3世というのはかなり注目されるし、活躍してもしなくても親のDNAでとみられてしまう。 睦美は梨穂子の恵まれた遺伝子と環境がうらやましかったからこそ、 同じ病院で1日違いで産まれる息子に夢を託すためにも遺伝子がほしくて入れ違えたのだろう。 ただまさか京介も千明もそれらをわかったうえで育った環境への感謝から嘘をつくことは普通できないと思った。 将棋の話は知らなかったが、過酷な世界であることは伝わったし狭い世界と想像した。 だからこそ厚仁が将棋を続けられたのは癌で亡くなった10歳上の友達、国仲の存在があったからで、 京介も千明もライバルであり友達であるお互いの存在と共通してむきあえる将棋があるからこそできたことではないかと思った。
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母方父方ともに祖父から棋士の家系の京介、女流棋士としての活動を断念したシングルマザーを持つ千明。 二人は良きライバルとして将棋を指していたが、二人が取り違えられていたのではという疑念を抱くようになる。 「盤上に君はもういない」が凄く好きなので、綾崎さん×将棋の小説がまだあるときいて沸き立ち、即座に読み始めた。 今回も将棋のルール何も分からず読んでたけど、それでも最高。 やっぱり、綾崎さんはライバル関係を描くのが上手。 このまま二人で切磋琢磨し合っていって欲しいと思わせる描写がたまらない。 序盤に「諏訪一門」の文言が出てきて、「女性の騎士が誕生した」と出てきて、おや…と思っていたら、諏訪飛鳥さんが師匠として出てきて、感極まった。まさかまた会えるとは…! 読み進めながら、「本当に取り違えが起きていたんだろうか」から「誰が犯人なんだ」、そしてまさかの京介による親を取り替えたいがための作戦だったという流れには驚かされっぱなし。 その上でさらにもう一捻りしてくる綾崎さんの手腕が素晴らしい。 途中もタイトルについて考えてきたけど、京介の嘘がどうしても分からなかった。こういうことなのか。同時に二部のタイトル「モズは誰を愛したか」まで回収するとは。 厚仁さんから梨穂子さんへの告白のシーンが視点を変えて複数回出てくるけど「迷惑でなかったら、俺に君を」で切られているから、そこに何か意図があるのかと思ったけどミスリードでしたな。 本当気持ちを揺さぶられる怒涛の展開も素晴らしいけど、京介が最後に思うように「絶対に負けたくないと思える相手がいること。それは、きっと、とてつもなく幸せなことなのだ」そんな二人でこれからもあれ!
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この本の根底には「将棋」が流れているので、ファンの方はそこから入るのもありかもです。 ただ、それはあくまで「根底」です。 その上に分厚いヒューマンドラマが乗っかっています。 私が「ブクログ」を初めてから現時点で最高傑作です!
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