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危機からの脱出(Ⅰ) 日経BPクラシックス
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危機からの脱出(Ⅰ) 日経BPクラシックス

W.エドワーズ・デミング(著者), 成沢俊子(訳者), 漆嶋稔(訳者)

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危機からの脱出(Ⅰ) 日経BPクラシックス

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日経BP/日経BPマーケティン
発売年月日 2022/07/07
JAN 9784296000616

危機からの脱出(Ⅰ)

¥3,520

商品レビュー

3.7

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2024/06/10

「ジャパン・アズ・ナンバーワン」という本が出版されたのが1979年。そこから、1980年代~1990年代初め頃までが日本経済の黄金期と言われている。自動車をはじめとした「モノづくり」の能力で、日本企業は世界を席巻した。当時、日本との競争に苦しんでいたのが、アメリカの製造業であった...

「ジャパン・アズ・ナンバーワン」という本が出版されたのが1979年。そこから、1980年代~1990年代初め頃までが日本経済の黄金期と言われている。自動車をはじめとした「モノづくり」の能力で、日本企業は世界を席巻した。当時、日本との競争に苦しんでいたのが、アメリカの製造業であった。 本書の著者、エドワード・デミング博士は、私くらいの年齢でサラリーマン経験のある人なら知らない人はいないと思う。日本に統計的手法を使った品質管理手法を伝授した米国人。日本企業は、デミング博士の教えをもとに、QCサークルやカイゼン活動を展開し、上記の日本経済の黄金期には、モノづくりにかけては世界のどの企業をも圧倒していた。日本は圧倒的な品質とコスト競争力を持つ製品を輸出し、大幅な貿易黒字を叩き出し、日本人は世界トップクラスの豊かさを誇るようになった。 アメリカは競争に負け続けていたが、黙ってはおらず、日本の製造業の強さをモデル化した「リーン生産方式」(トヨタの生産方式、ジャストインタイム等の)を理論化し、日本企業に追いついていく。そして、東欧諸国が資本主義化し巨大なマーケットが誕生し、ICT技術が企業の基盤強化ばかりではなくビジネスモデルを形成するようになり、そこで、アメリカ企業は復活する。一方、日本はバブル崩壊以降、徐々に国際競争力を落としていき、「失われた30年」と呼ばれる時代に突入し、いまだに回復の兆しを見せない。 デミング博士が日本に伝授した統計的手法・品質管理手法はアメリカ生まれのものである。それを本家のアメリカは無視し、博士は日本に根づかせてくれた。アメリカ生まれの経営手法で日本企業はアメリカ企業を圧倒したのだ。逆に、日本の「リーン生産方式」をアメリカ企業が取り入れていくに従い、日本企業は斜陽に陥っていった。皮肉な面白さを含んだエピソードである。

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2023/10/07

『#危機からの脱出1』 ほぼ日書評 Day718 原著は、日本企業華やかなりし1980年代半ば、デミング賞で有名な著者によるもの。 "何故か"日本では訳書が長年出なかった…と言われていたそうなのだが、読んでみて納得。 当時の日本を相当に持ち上げている内容な...

『#危機からの脱出1』 ほぼ日書評 Day718 原著は、日本企業華やかなりし1980年代半ば、デミング賞で有名な著者によるもの。 "何故か"日本では訳書が長年出なかった…と言われていたそうなのだが、読んでみて納得。 当時の日本を相当に持ち上げている内容なので、日本人がこれを読んでも学ぶべき内容が無いのである。 それが何故、2022年になって翻訳版が刊行されたのか? それは、今になって、日本の失敗(失われた30年と総称されるような)の原因を、鏡に映すように理解できると考えたからであろう。 原著刊行当時の米国では、部門・セクション毎の部分最適が横行し、不良率が高くてもとりあえず生産ノルマを達成すれば良いというような風潮だった。それに対し日本では、企業の垣根も超えて売り手と買い手が協調関係を取り、全体最適を目指し、さらに不断のカイゼンを続ける、そこにこそ日本の製造業の強さの秘密があると著者は分析する。 ただ、現代から振り返ってみると、その「全体最適」は、企業内、あるいはせいぜい系列企業内でのそれに過ぎなかった。 米国の製造業そのものが往年の輝きを取り戻すことはできなかったが、ITの力をもって、さらにひとつレベルを上げた領域での標準化や全体最適を進めたのが、今日のいわゆるプラットフォーマーなのだ。 かように、今日に至って、逆に我々日本人には学びの多い一冊なのだが、とにかくデザイナーが最悪。 めちゃくちゃバランスの悪い本文の配置、引用部の吐き気を及ぼすような奇妙なフォント、箇条書き部はアルファベットと数字の上下関係(a-①,②なのか、①-a,bなのか; ちなみにアルファベットにも角丸がつく)が入り乱れ無用の混乱を招く等、センスのかけらもないを超えて、嫌がらせの域(最後のものはKindleサンプルで原文も確認、明らかに翻訳版の責に帰すべきものであった)。 https://amzn.to/3FcWwEd

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2022/11/03

面白い。以下メモ。2点目、3点目は、なるほど、と思った。 ・社員に向けたスローガン・激励・ターゲットを止めよ=皆分かっていることを改めて言われると、自尊心が損なわれる ・一般社員に数字でノルマを課すのは止めよ=平均以上のものは同調圧力で平均近くに収束、平均以下のものは平均以下のま...

面白い。以下メモ。2点目、3点目は、なるほど、と思った。 ・社員に向けたスローガン・激励・ターゲットを止めよ=皆分かっていることを改めて言われると、自尊心が損なわれる ・一般社員に数字でノルマを課すのは止めよ=平均以上のものは同調圧力で平均近くに収束、平均以下のものは平均以下のまま

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