AI・ロボットと共存の倫理

西垣通(編者)

• 販売会社／発売会社: 岩波書店
• 発売年月日: 2022/07/06
• JAN: 9784000223133

商品レビュー

2023/01/02

あなたはAIをあくまで「モノ」つまり情報処理ツールと考えるか、それとも「ヒト」に準じた人口知能と考えるか。「2001年宇宙の旅」に出てくるAIのように、善や正義を自律的に選ぶようになったとき、AI倫理問題は間違いなく顕在化する。今からネオ・サイバネティックスへの理解を深め、その近未来に備えておく必要がある。

2022/09/28

岩波の本の例によくあるように、いろいろな論文を集めたものである。各人の論文集を抜粋して読むよりは、ここに掲載している本を読んだ方がいいのはインターネットで論文が見れる前の時代である。
　やはりひとりの著書が書き下ろしで書く書籍がいい。

2022/08/13

AI・ロボットをめぐる倫理的議論を知りたい人におすすめ。

【概要】
●第１章　人間と機械の連続と非連続、そして倫理／河島茂生
第２章　人新世におけるAI・ロボット／西垣通
第３章　非規範的な倫理生成の技術に向けて／ドミニク・チェン
第４章　ロボットの倫理／富山健
第５章　AIを活用した未来構想と地球倫理／広井良典
第６章　AI倫理の実装をめぐる課題／江間有沙

【感想】
●人間と機械の区分について、オートポイエーシスの観点から見ることができ自分の頭の中を整理することができた。
●哲学者カントが人間として必要なものと提唱した「知」「情」「意」が何を意味し、その中でAIはどういった位置づけにあるのかについて知ることができた。
　そしてこれがAIにできることできないことを考えるにあたっての一助となった。