商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2022/07/06 |
JAN | 9784167919108 |
- 書籍
- 文庫
絢爛たる流離 新装版
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絢爛たる流離 新装版
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商品レビュー
3.6
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『清張の迷宮』で有栖川有栖さんが薦めていたので、早速読んでみた。 これ、今までに読んだ松本清張短編の中で一番おもしろい。 1つのダイヤの指輪が持ち主を替えて不幸を連鎖させていくんだけど、戦前から高度成長期までを舞台として松本清張の魅力満載。 一つ解らなかったのが、“第十話 安全率”で君島を殺したのが津神佐保子だったこと。 てっきり加久が殺すんだと思った。加久がペンで×印を書いておくから、殺したければ殺せばってことだったのかな? いまいち納得いかない。 “第十二話 消滅”は、最後までバレないでほしかったー! でもそれがこのダイヤの指輪の恐ろしさな感じもあり、いい終わり方な気もするかな。
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連作短編をつなぐダイヤ。たまたまそれが事件の渦中に入っていく。時代を超えていく様は、ある種のビルドゥンクスとも思えるが、ダイヤは語らず。最後まで、あるいは結論をボカシながら、重ねていく手法は、昨今では少ないかも。様々なトリックも駆使しており、安心して読める清張ならでは、かな。
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人を不幸にするどころか殺人者にしてしまうダイアモンドの話なのだけど、ダイアが人を狂わせるといったような記述は一切なくて、ただの小道具に過ぎないのが良いです。行方知れずや埋められそうになってもまた誰かの手に渡るのも不思議な魔力があるからか。最終話のオチは秀逸でした。
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