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掬えば手には
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掬えば手には

瀬尾まいこ(著者)

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掬えば手には

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2022/07/06
JAN 9784065282489

掬えば手には

¥1,595

商品レビュー

3.9

444件のお客様レビュー

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2025/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『走ることを手放してしまった香山は、何か大事なものを失ったのだろうか。光が差す道からそれてしまったのだろうか。(中略)けれど、陸上に全く興味がなかったぼくを、走らせたじゃないか。そして、走るのがこんなにも気持ちがいいことを教えてくれたじゃないか。』p165 『打ち明け話にどうでもいい話。こんなことを繰り返しながら、ぼくたちは少しずつ確かなものを手にいれていくんだ。』p169 『無傷じゃ救えないものってあるんだね』p215 『誰かに出会って、誰かが去っていくのはどうしたってつらい。だけど、その寂しさを差し引いても、出会わなかったほうが良かった相手なんていない。』p227 自分は普通。自分には何もない。 果たして、そうだろうか? その人を見つめ、その人の思いを掬い、救いを差し伸べる。 それは、誰にでもできることじゃない。 すごく、すごく、素敵なことだと思う。 子どもが生まれ親になり、色んな人に助けられる場面が増えた。世界ってこんなにもあたたかいんだなと思った。 今度は自分が手を差し伸べられたらいいな。 与えてもらうだけではなく、与える番だ。

Posted by ブクログ

2025/02/02

「自分なんて」とついつい思ってしまうけど、皆んな良いところがあって、誰かがちゃんと見ている。 最初の一歩は難しいけど、勇気を出して、胸張って歩き出そう!

Posted by ブクログ

2025/01/30

普段、ミステリー系が好きで、人がたくさん死んでしまったり、辛い話ばかり読んでいるので、見るからに「これいい話」というのを読むのは久しぶり。 楽しめるかな、最後まで読めるかな、と心配でしたが、 一気読みでした。 すごい楽しくて先が気になって読み進めた、というのとは違うけど、スルス...

普段、ミステリー系が好きで、人がたくさん死んでしまったり、辛い話ばかり読んでいるので、見るからに「これいい話」というのを読むのは久しぶり。 楽しめるかな、最後まで読めるかな、と心配でしたが、 一気読みでした。 すごい楽しくて先が気になって読み進めた、というのとは違うけど、スルスルっといつの間にか読み終えてました。 声の主が誰かとか、彼らの過去に何があったかとか、そういうの、私はあまり響かなかったけど、 前半の方が楽しかったかな。 すごくすごく好きなフレーズがありました。 今後絶対忘れたくないし、誰かに伝えたいと思える言葉です。 歳をとって、1番近くにいた人のことを忘れてしまう。他の人のことは覚えてるのに。 1番そばにいた人は悲しくなるよね…でもそんな人に対して 「それって、思い起こすこと一つもなく大竹さんに愛情を注いだから。心残りがないくらい大事にできたから。だから、大竹さんのこときれいに忘れられたんじゃないでしょうか。不確かな記憶を探ってわざわざ思い出す必要がないほど。そんなにも、誰かを愛しきれたって凄いと思います。」 って言ってあげられる主人公。 素敵すぎます。 いつか、この言葉が私を支えてくれる日がきっとくると思いました。 主人公は前向きで、一生懸命で、とても好感が持てます。 でも、共感できなかったのは「普通」であることにすごく反発してるところです。でも、そっか、今思えば、私も学生の頃は何かになりたかったかも… 何か特別なものが自分にはあってほしいと、願っていたのかも。 そして、今、大人になって、 なんの変哲もない普通の人生でも、その中に絶対色々あるし、当たり前の日常がどれだけ大切か分かりました。 ちゃんと私も成長したんだなぁ、としみじみ思いました。 そして、普通であることに不安を感じる若者たちのことも、否定したくないなと思いました!

Posted by ブクログ