商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本評論社 |
発売年月日 | 2022/06/14 |
JAN | 9784535789500 |
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日本の知、どこへ
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商品レビュー
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大学の運営資金について、運営費交付金とか科研費とかの補助金は、評価を受ける手間とか、安定性継続性に欠けるとか、大学の主体性や多様性を減衰させるなどのデメリットがあるから、あまり当てにできない。学納金とか寄付金とか事業収入などの自家調達資金をどれだけ確保できるかが独立性とか事業継続...
大学の運営資金について、運営費交付金とか科研費とかの補助金は、評価を受ける手間とか、安定性継続性に欠けるとか、大学の主体性や多様性を減衰させるなどのデメリットがあるから、あまり当てにできない。学納金とか寄付金とか事業収入などの自家調達資金をどれだけ確保できるかが独立性とか事業継続の観点で鍵になると思った。 また、研究力に影響する要素は金だけではなく、教員が研究活動以外に取られる時間とか、研究者自体の人数が確保されていることも肝要だと思った。国も大学自身も、研究が弱いという結果を招く原因を真剣に考え課題解消に取り組まないとならないと思った。 あと、地域連携というのは、ただ大学を地域に開放するとか学外の人と関わるということだけではなくて、当たり前だけど地域が抱える課題の解決に貢献しないとあまりやる意味がないと思った。 職員には何が出来るか。 今までできていない取り組みをただやればいいということではなく、闇雲に教員の負担を増やすことにならないよう真剣に教員と連携して、学生や社会と向き合わなければならないと思った。
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『「日本の研究が先細っているのは、政府からの運営交付金が減る一方で競争的資金が増えたからだ。」という意見は間違ってはいないが、それ以外にも様々な問題がある。』といった内容。
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共同通信社の連載企画をもとに、日本の大学・科学技術政策の現状や問題点をまとめている。 選択と集中や競争重視というこれまでの政策が日本の大学・科学技術の凋落をもたらしていることはよくわかったが、無尽蔵に財源があるわけではない状況の中で、ではどうすればよいかというのは難しいところだと...
共同通信社の連載企画をもとに、日本の大学・科学技術政策の現状や問題点をまとめている。 選択と集中や競争重視というこれまでの政策が日本の大学・科学技術の凋落をもたらしていることはよくわかったが、無尽蔵に財源があるわけではない状況の中で、ではどうすればよいかというのは難しいところだと感じた。少なくとも、競争的資金の応募や大学評価等に伴う大量の書類作成などのブルシット・ジョブは研究や教育の障害にしかなっていないと思うので、なくしていく必要があるとは思った。 なお、211頁に「日本酒をテーマに分離融合型の研究をしたい」とあるが、明らかに「文理融合型」の間違いで、文章のプロである通信社が著者で、出版社の校正も経ているのにもかかわらず、こういう間違いが残っているのはちょっと残念に思った。
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