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日本の知、どこへ の商品レビュー

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2023/10/29

大学の運営資金について、運営費交付金とか科研費とかの補助金は、評価を受ける手間とか、安定性継続性に欠けるとか、大学の主体性や多様性を減衰させるなどのデメリットがあるから、あまり当てにできない。学納金とか寄付金とか事業収入などの自家調達資金をどれだけ確保できるかが独立性とか事業継続...

大学の運営資金について、運営費交付金とか科研費とかの補助金は、評価を受ける手間とか、安定性継続性に欠けるとか、大学の主体性や多様性を減衰させるなどのデメリットがあるから、あまり当てにできない。学納金とか寄付金とか事業収入などの自家調達資金をどれだけ確保できるかが独立性とか事業継続の観点で鍵になると思った。 また、研究力に影響する要素は金だけではなく、教員が研究活動以外に取られる時間とか、研究者自体の人数が確保されていることも肝要だと思った。国も大学自身も、研究が弱いという結果を招く原因を真剣に考え課題解消に取り組まないとならないと思った。 あと、地域連携というのは、ただ大学を地域に開放するとか学外の人と関わるということだけではなくて、当たり前だけど地域が抱える課題の解決に貢献しないとあまりやる意味がないと思った。 職員には何が出来るか。 今までできていない取り組みをただやればいいということではなく、闇雲に教員の負担を増やすことにならないよう真剣に教員と連携して、学生や社会と向き合わなければならないと思った。

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2022/12/03

『「日本の研究が先細っているのは、政府からの運営交付金が減る一方で競争的資金が増えたからだ。」という意見は間違ってはいないが、それ以外にも様々な問題がある。』といった内容。

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2022/11/20

共同通信社の連載企画をもとに、日本の大学・科学技術政策の現状や問題点をまとめている。 選択と集中や競争重視というこれまでの政策が日本の大学・科学技術の凋落をもたらしていることはよくわかったが、無尽蔵に財源があるわけではない状況の中で、ではどうすればよいかというのは難しいところだと...

共同通信社の連載企画をもとに、日本の大学・科学技術政策の現状や問題点をまとめている。 選択と集中や競争重視というこれまでの政策が日本の大学・科学技術の凋落をもたらしていることはよくわかったが、無尽蔵に財源があるわけではない状況の中で、ではどうすればよいかというのは難しいところだと感じた。少なくとも、競争的資金の応募や大学評価等に伴う大量の書類作成などのブルシット・ジョブは研究や教育の障害にしかなっていないと思うので、なくしていく必要があるとは思った。 なお、211頁に「日本酒をテーマに分離融合型の研究をしたい」とあるが、明らかに「文理融合型」の間違いで、文章のプロである通信社が著者で、出版社の校正も経ているのにもかかわらず、こういう間違いが残っているのはちょっと残念に思った。

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2022/07/29

博士はいろいろな苦しみを味わうので修士とは全然違う。論文を書いて持ってきても、時間がかかってもいいかrあ書きなおすように指導する。それは自分の力のなさを感じて、もう一度自分を見つめ直す良い機会となる。博士はそうやって鍛えられている。

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2022/07/12

まえがき――国の懐具合と思い付きに振り回された20余年 第1章 大学改革――漂流し続ける政策 時間も資金も減少/国際的地位が低下/仕掛ける財務省/やせ細る研究/ 不毛な競争 第2章 博士人材――能力を生かせぬ社会 整数論と車/解決する力/産業側の変革必要 第3章 大学と評価...

まえがき――国の懐具合と思い付きに振り回された20余年 第1章 大学改革――漂流し続ける政策 時間も資金も減少/国際的地位が低下/仕掛ける財務省/やせ細る研究/ 不毛な競争 第2章 博士人材――能力を生かせぬ社会 整数論と車/解決する力/産業側の変革必要 第3章 大学と評価――数値至上主義の危うさ ビジネス/一面的/政策目標?/因果関係 第4章 企業の研究力――失われた長期的視点 真剣となまくら/「基礎」が衰退/米国の劣化コピー/社会を変えたい 第5章 入試改革――英語力向上目指し模索 民間試験導入/文科相が陳謝/インタビュー・2019年12月配信/ 実生活で役立つ力を/テストを独自開発 第6章 大学と政治――無責任体制 下村の「院政」/官僚への不信感/ビジネスチャンス/責任棚上げ/大学の迷走 第7章 科学技術基本計画――後退続く基礎研究 ノーベル賞30人/強まる官僚支配/数値目標を導入/イノベーション 第8章 研究とは何か――政策が現場の力を奪う 窮地を救った着想/専門を変える/小柴の助言/偶然、偶然、偶然/ 半導体開発に応用も/没頭する時間が欲しい 第9章 大学院生は今――若者に過酷なシステム 研究にロマン/全く安心できず/縦割りで置き去り/処理プロセス透明に 第10章  研究不正――背景に根深い問題 何度も繰り返す/ブレーキがない/ハラスメントに似る/風通しの良い環境を 第11章 データ争奪戦――どう守り、どう公開するか AIで材料開発へ/こつこつ蓄積/つくる、使う/公開に課題 第12章 資金調達――拡大する大学間格差 喉がからから/産学連携に期待/10兆円ファンド/パッケージに不満続出 第13章 在野研究――大学の外に広がる学問 美しいハエ/ロシアと交流/一生分の材料/ひっそりと絶滅/心地よく、伸び伸び 第14章 地域との連携――大学を強くする 不利だけど豊か/農地を守る/離島の課題/日本酒学/スピード4倍に/ 多様性増す政策を 第15章 大学ガバナンス――自主性を阻む統制 学長権限を強化/独善的、恣意的/仲間の代表/共同体構築を 第16章 中国とどう向き合うか――日本の命運を決める国 摩擦呼んだ千人計画/研究で台頭、米国と対立/科学と民主主義/ 技術標準化で存在感 第17章 外から見た大学――孤立した存在からの変革 社長100人博士化/本当の目的は?/地域の声を聞く/最重要課題は「経営」 第18章 大学政策を考える――根拠に基づく立案を 傾斜配分は有効か/交付金削減が影響/因果関係はあるか/ 政府投資と人を増やす/分厚い中間層つくれ

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