商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2022/06/08 |
| JAN | 9784065288139 |
- 書籍
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「ナパーム弾の少女」五〇年の物語
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「ナパーム弾の少女」五〇年の物語
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商品レビュー
4.3
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表紙絵に採用された写真は有名である。中心にいる少女は、一番目立つポジションにいるが故に、とりわけ衝撃的だ。衣服を身にまとっていない。眉を顰める人もいよう。この写真は、のちに、「戦争の恐怖」と名付けられたが、ナパーム弾の少女、という呼び名もある。撮影者は、ニック・ウト氏。ベトナム...
表紙絵に採用された写真は有名である。中心にいる少女は、一番目立つポジションにいるが故に、とりわけ衝撃的だ。衣服を身にまとっていない。眉を顰める人もいよう。この写真は、のちに、「戦争の恐怖」と名付けられたが、ナパーム弾の少女、という呼び名もある。撮影者は、ニック・ウト氏。ベトナム戦争の象徴となったこの写真によって、ピューリッツァー賞を受賞。子どもたちを支援し、キム・フックさんとも交流を続けた。 衣服をまとっていないのは、別に邪な意図ではない。彼女の衣服は、ナパーム弾で一瞬で焼かれてしまった。映っていない背中は、火傷している。衣服を身にまとっていようといまいと、彼女には重要ではなかった。もっと恐ろしいものが、背後から迫っていた。爆弾、爆撃、敵軍‐戦争だ。 写真の少女には名前がある。ファン・ティ・キム・フックさんは、複数の傷を負いながらも一命をとりとめた。それでも、長い間ケロイドに苦しみ、17回にも及ぶ手術を受けている。彼女を救ったのは当時イギリス・ITNテレビ記者のクリストファー・ウェイン。彼は南ベトナム政府の高官に直談判して、キム・フックを設備の整っていない病院から、当時の旧サイゴン市内のバスキー病院に転院させることに尽力。 その後ベトナムが社会主義国家になり、南ベトナムにいた彼女は、両親と離れてカナダへ。戦争の悲惨さを証明するアイコンとして、様々な国から注目を浴びる。いち個人としての静かな生き方を求めても、なかなかかなわず、両親とも離れ離れ。戦争に翻弄された一人でもある。 ベトコンの少年兵に殺されたアメリカ兵士の話題も登場するが、一方で、自らの見た戦争や成した残虐行為により、PTSDに苦しんだアメリカ兵士もいる。戦争は、勝者敗者問わず傷跡を残し、そしてその傷跡は、長い間癒えることはない。見えない傷跡の方が厄介なのだ。キム・フックさんの体の傷は手術で治っても、戦争の犠牲となった年月は取り戻せない。 今も尚、世界のどこかで、取り戻せない年月を戦争に奪われている少年少女たちがいる。
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1972年6月8日。ベトナム南部の農村でのナパーム弾による爆撃。火傷をおい逃げ惑う少女の写真はピューリッツァー賞を受賞する。「ナパーム弾の小説」とカメラマン達のその後の50年を、追った力作ノンフィクション。 少女の名はファン・ティ・キム・フック。全身に大火傷を負いながら奇跡的に...
1972年6月8日。ベトナム南部の農村でのナパーム弾による爆撃。火傷をおい逃げ惑う少女の写真はピューリッツァー賞を受賞する。「ナパーム弾の小説」とカメラマン達のその後の50年を、追った力作ノンフィクション。 少女の名はファン・ティ・キム・フック。全身に大火傷を負いながら奇跡的に生き長らえる。しかし続く傷痕の痛みと政府のプロパガンダに利用され監視される生活。 ベトナム戦争後の政府の混迷に奔走されながら逞しく生きるキム・フックとあの写真を通じたカメラマン、医師らとの出会いと絆。 ベトナム戦争の集結を早めたとも言われる一枚写真を通じた大河ドラマ的なノンフィクション。
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戦争の悲惨さもさることながら,キム・フックの歩んだ道の険しさ,彼女の想像を絶する苦悩と勇気と,底知れぬパワーに感銘を受けた. 『あの写真』の真実と,その後のもっともっとリアルな現実と…こう言う時代にあって,読まねばならない一冊として吸い寄せられる様に手に取ったのは,やっぱり正解だ...
戦争の悲惨さもさることながら,キム・フックの歩んだ道の険しさ,彼女の想像を絶する苦悩と勇気と,底知れぬパワーに感銘を受けた. 『あの写真』の真実と,その後のもっともっとリアルな現実と…こう言う時代にあって,読まねばならない一冊として吸い寄せられる様に手に取ったのは,やっぱり正解だった.
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