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リリアンと燃える双子の終わらない夏
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リリアンと燃える双子の終わらない夏

ケヴィン・ウィルソン(著者), 芹澤恵(訳者)

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リリアンと燃える双子の終わらない夏

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2022/06/03
JAN 9784087735208

リリアンと燃える双子の終わらない夏

¥2,750

商品レビュー

4.3

28件のお客様レビュー

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2024/08/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いかにも映画化されそうな、不遇を切り抜けそれぞれのハッピーエンドを手に入れる系の物語。 不遇とはいえ経済的には安定が確保されたどん底とまではいかない環境、これまでほったらかされていたから見出されていなかったけど実はこれこれ然々の才能あり、みたいな都合の良さが鼻につく部分もあるのだが、やっぱり前向きに道を切り開いていく物語は気持ち良い。 タイトルがキャッチーな割にどんな物語なのか想像がつかなかったが、蓋を開けてみれば実はそのまんま。 かつては今ここにいる場所から抜け出してやろうと全力で人生に立ち向かっていたが、一度のトラブルからレールを外れ(戻ったと言うべきか)、マリファナ片手にくすぶる日々を送るリリアン。 とある夏、燃える双子ベッシーとローランドの2人の家庭教師をする役目をかつての親友マディソンから持ちかけられる。 燃える? そう、比喩とか表現としてではなく、その双子はストレスが掛かり気持ちが昂ると本当に燃えるという。 えー、まさかのSF的設定!? と思ったけど、読み進めていくうちに、その不自然を自然に溶け込ませている感じ、かと言ってそれなくして物語が成り立たない感じが凄くうまーく用いられているなぁと感心。 双子はマディソンの夫で国務長官候補のジャスパーの前妻の子どもなのだが、前妻が亡くなったことにより引き取ることに。 その特質ゆえに奇異な目を向けられたり、異質なもののように扱われることが多い双子だが、リリアンの受け入れ力がとにかく気持ち良い。 普通ならキレたり、投げ出したりするところをぐっと堪えて最善を探る。 堪えるだけが最良だとも思わないが、この姿勢は一考の価値あり。 そして、そのガス抜き的役割がスポーツ(本書の場合はバスケ)というところもいい。 夏の間だけ面倒を見ることになっていたリリアン。 幾度となく繰り返される双子との会話が印象深い。 「夏が終わるまで、あとどれくらいある?」 「まだまだあるよ」

Posted by ブクログ

2024/04/14

貧困から抜け出すために私立の名門女子校に入学するも、ある事件がきっかけで中退し、その後はうだつの上がらない人生を送る28歳の主人公・リリアン。彼女のもとへ、女子校時代の親友で、現在は上院議員の妻であるマディソンから手紙が届く。その手紙には、10歳の双子の世話をリリアンに頼みたいと...

貧困から抜け出すために私立の名門女子校に入学するも、ある事件がきっかけで中退し、その後はうだつの上がらない人生を送る28歳の主人公・リリアン。彼女のもとへ、女子校時代の親友で、現在は上院議員の妻であるマディソンから手紙が届く。その手紙には、10歳の双子の世話をリリアンに頼みたいと書かれていた。そして、その双子は情緒不安定になると「発火」する特異体質の持ち主だった・・・ この作品は主人公・リリアンの視点で物語が進んでいくので、リリアンの思いや考えがストレートに表現されている。そして私はいくつかの点で、リリアンに強く共感した。 まず、他人との関わり方について。『わたしは本気で人間が嫌いだ。なぜなら、人間が怖いから。』という彼女は、他人に自分を理解してもらうことを諦めて、ただの幽霊のようになりたいと思っている。 そして次に、自分の将来についてなんの希望も抱いていない。いわば余生を過ごすように、投げやりな態度でその日暮らしを送っていること。 そんな彼女が、世間からは特殊だと思われている双子と向き合うことで、これまでの「わたしの人生」が終わり、誰か別の人生に入り込んだように感じていること。そのうえで、その人生を生きてみたいと感じるようになったこと。 これらの点で主人公に共感した私は、なんとかリリアンや双子のベッシー&ローランドに幸せになってほしいと、妙な感情移入をしながら物語を読み進めた。結末は読んでからのお楽しみだが、さすがアメリカというか、ハリウッドの映画を見ているかのようにきっぱりした読後感だった。

Posted by ブクログ

2024/01/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公の性格や口調が好きで人が燃えるというリアルじゃありえない描写があるところ、どの人物もキャラだっているところから是非早く映画化して欲しいストーリーでした。良かった。 無愛想だけど優しいところもあるカールが推しです。主人公とカールがくっついて欲しいと思いながら読んだが真逆というか、。「ああ、だよね〜」な主人公の好みに少し勝手にがっかりしてしまった。笑

Posted by ブクログ

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